吉富町とLiveFreely社がAI・デジタルヘルス技術で「健康まちづくり」に向けた連携協定を締結
福岡県築上郡吉富町と、デジタルヘルステクノロジー企業LiveFreely Inc.は、AI(人工知能)およびデジタルヘルス技術を活用した「健康まちづくり」に向けた連携協定を2026年8月19日に締結しました。この協定は、LiveFreely社にとって日本国内の行政機関との初めての連携となります。

AI・デジタルヘルスによる「健康まちづくり」への取り組み
吉富町は人口約6,500人の町で、2026年4月1日現在、65歳以上の高齢者が総人口の31.35%を占めています。このような地域において、高齢者が住み慣れた場所で健康に、そして自立して生活を続けられる環境を整備することは、重要な課題となっています。
LiveFreely社は、「Proactive Aging™(プロアクティブ・エイジング)」の考え方に基づき、高齢者がより自由で自立した生活を送れるよう、テクノロジーによる支援を提供しています。その中心となるのがAI見守りプラットフォーム「BUDDY(バディ)」です。
「BUDDY」は、Apple WatchやFitbitなどのウェアラブルデバイス(体に装着して使う小型電子機器)と連携し、AIと機械学習(コンピューターがデータからパターンを学習し、予測や判断を行う技術)を活用して利用者の健康状態や生活パターンを継続的に分析します。転倒リスクの予測・検知、歩行分析、健康状態のモニタリング、服薬管理、位置情報による見守り、異常発生時の通知など、日常生活を支える多様な機能を備えています。
吉富町との連携では、これらの技術を介護施設内だけでなく、地域で暮らす高齢者の健康維持や自立支援にどのように活用できるかを検証する実証実験(PoC:概念実証。新しいアイデアや技術が実現可能であるかを確認するための初期段階の検証)を実施します。この取り組みを通じて、吉富町が健康長寿の実現に向けたモデル地域となることを目指しています。
BUDDYのサービスサイト:https://www.buddy.jp/
吉富町での実証実験開始
2026年8月19日には、吉富町住民福祉センター「ひだまり」にて、連携協定締結式と「BUDDY」のデモンストレーションが行われました。吉富町の花畑 明町長とLiveFreely関係者が出席し、協定が締結されました。実証実験では、吉富町の高齢者に「BUDDY」を利用してもらい、AI・ウェアラブルデバイスを活用したデジタルヘルス技術が高齢者の健康維持、自立支援、安全確保、そして地域における見守りにどのように貢献できるかを検証します。

LiveFreely共同創業者兼CTOのDaniel Jue氏は、自身の介護経験から「BUDDY」を開発した経緯を述べ、吉富町の取り組みが日本だけでなく世界の高齢者の助けになることへの期待を表明しました。
吉富町の花畑 明町長は、今回の協定により、町民一人ひとりが健やかで充実した生活を送れる地域社会の実現を目指すことを強調しました。高齢化社会において、地域での介護予防や見守りの重要性が高まる中、デジタル技術の活用を通じて、高齢者が安心して暮らし続けられる地域づくりに力を合わせる意向を示しました。
今後の展開
今回の連携を通じて、吉富町とLiveFreely社は、AIやウェアラブルデバイスなどのデジタル技術を活用した高齢者支援の可能性を検証していきます。厚生労働省が2026年7月に公表した「U.E.N.O.Plan~攻めの予防医療~」でも、データやデジタル技術を活用した予防・健康づくりが推進されています。
実証実験で得られるデータや現場の声をもとに、地域におけるAI・デジタルヘルス技術の活用方法を検討し、高齢者の健康維持や自立支援、家族・介護者の負担軽減につながる地域ケアのあり方を検証します。将来的には、AI・デジタルヘルス技術を活用した「健康長寿のモデル地域」づくりを目指しています。
この取り組みは、高齢化が進む社会における新たな健康まちづくりのモデルとなる可能性を秘めています。デジタル技術が個人の健康管理や地域の見守りにどのように貢献できるか、その結果が注目されます。ご自身の健康状態や具体的な対策については、詳しくは医療機関・専門家にご相談ください。