「運動が苦手」と決めつける前に、“得意な動き”を見つける
子どもたちの基本的な運動能力には個人差があり、走る、跳ぶ、投げるといった動きにもそれぞれ異なる特徴が見られます。例えば、遠くへ跳ぶことが得意な子どももいれば、バランス能力に優れる子ども、あるいは情報に素早く反応して身体を動かすことが得意な子どももいます。
しかし、こうした個々の特徴が知られる機会は多くありません。走る速さや投げた距離といった目に見えやすい結果だけで比較されることで、子どもが「自分は運動が苦手」と感じてしまう場合もあります。
スポーツ庁は、子どもの運動習慣の二極化を課題としており、身体を動かす楽しさや自身の成長を実感できる体験の重要性を指摘しています。また、文部科学省の資料では、幼少期の運動に関する有能感は、遊びや運動を通じた成功体験によって基礎が作られ、その後の運動・スポーツ活動につながるとされています。
「eviGym」では、子どもの身体に表れる違いを単なる能力の優劣ではなく、「身体的な個性」として捉えています。現状の能力だけで判断するのではなく、まず得意な動きを見つけ、その強みを活かしながら新しい動きに挑戦することが、「自分にもできる」という自信につながると考え、本教室が企画されました。
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参考資料:
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スポーツ庁「子供の運動習慣における課題とは~『二極化』の改善に取組む『体育』の優良事例をレポート!」
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文部科学省「幼児期における身体活動の課題と運動の意義」
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4つの測定で、子ども一人ひとりの身体の特徴を確認
教室の前半では、子ども一人ひとりの身体の使い方や運動能力の特徴を把握するため、以下の4項目が測定されました。

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握力: 手や前腕を中心とした筋力を確認します。この力は、ボールや道具を扱う動作など、様々な運動場面に関連します。
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立ち幅跳び: 下半身の瞬発力に加え、腕と脚を連動させて全身で力を発揮する能力を確認します。
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Yバランステスト: 片脚で身体を支えながら異なる方向へ脚を伸ばし、動作中に重心をコントロールする力や、動的バランス能力を確認します。
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コーディネーション能力テスト: 目や耳などから得た情報に応じて、身体を思い通りに動かす能力(協調性)を確認します。走る、跳ぶ、投げるといった基本的な運動を円滑に行うために必要な能力の一つです。
測定後には、子どもたちの現在の特徴や強みが保護者へ説明されました。加えて、それぞれの発達段階に応じた運動遊びや、家庭でも継続して取り組める内容についてのアドバイスが行われました。
測って終わらない。身体の特徴を実際の動きへつなげる
運動能力測定後には、「かけっこ」と「ボール投げ」をテーマに実技指導が行われました。指導では、同じ動きを繰り返すことだけでなく、子ども自身が動きの仕組みを理解し、自分の身体に起きた変化を感じることに重点が置かれました。

かけっこでは、走るときの姿勢、腕の振り方、足の運び方、地面へ力を伝える感覚などが確認されました。ボール投げでは、腕の力だけに頼らず、脚、体幹、肩、腕を連動させて全身の力をボールへ伝える動きが段階的に練習されました。専門的な理論を一方的に教えるのではなく、「なぜこの動きをすると走りやすくなるのか」「どうすればボールへ力を伝えられるのか」が、子どもにも理解しやすい言葉と実演で伝えられました。
記録だけではない、小さな変化を「できた!」に
教室では、記録が伸びたことだけでなく、姿勢が安定したこと、腕と脚を一緒に動かせたこと、説明を聞いて新しい方法を試せたことなど、一人ひとりの小さな変化にも注目しました。
大人から見るとわずかな変化でも、子ども本人にとっては大きな成功体験となることがあります。自分で身体を動かし、工夫し、変化を実感する中で、会場では子どもたちから「できた!」「もっとやりたい!」という声が上がりました。
この教室が目指したのは、運動が「できないことを確認する時間」ではなく、「自分にもできることを発見する時間」となることです。子どもの時期に運動の得意・不得意を決めつけるのではなく、小さな成長を本人が実感できる環境を整えることが、その後の運動への意欲や自信につながると考えられています。
“自分の得意”を持ち帰る修了証を作成
教室終了後には、握力、立ち幅跳び、Yバランステスト、コーディネーション能力テストの測定内容を記載した修了証が、参加した子どもたち一人ひとりに手渡されました。

この修了証は、測定結果を知らせるだけでなく、子ども自身が「自分にはこのような得意な動きがある」と気づき、保護者が子どもの身体の特徴を理解するためのコミュニケーションツールとして活用されることを目的としています。保護者には、結果の見方に加え、子どもの強みを活かせる運動遊びや、家庭での声かけのポイントも共有されました。これにより、教室での体験がその場限りで終わらず、親子で運動について話し、家庭でも楽しく身体を動かすきっかけとなることが期待されます。
保護者から「家庭でも実践しやすい」との声
参加した保護者からは、以下のような感想が寄せられました。
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「測定結果から、子どもの身体や動きの特徴がよく分かった」
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「動きの理由まで説明してもらえたので、家庭でも実践しやすい」
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「学校や家庭だけでは、なかなか学ぶことのできない専門的な内容だった」
この教室では、子どもへの指導と同時に、保護者への説明も重視されました。家庭で「もっと速く走って」「遠くへ投げて」と結果だけを求めるのではなく、本人が工夫したことや、前回から変化したことにも目を向けられるよう、具体的な関わり方が伝えられました。
監修者・小山啓太氏コメント

プログラムを監修した小山啓太氏は、「子どもの運動能力は、一つの記録だけで判断できるものではありません。走る、跳ぶ、バランスを取る、情報に反応するといった動きには、それぞれ異なる強みがあります。大切なのは、苦手なことを指摘する前に、その子がすでに持っている力に気づくことです。今回の体験が、『自分にもできる』『もう一度やってみたい』と思えるきっかけになればと考えています」とコメントしています。
小山啓太氏は、eviGymのCTOであり、群馬大学で准教授を務めています。米国のアスレティックトレーナー資格「NATA-ATC」を保有し、トレーナーとして約20年の経験を持ちます。オリンピック選手やプロアスリートのトレーナーとしても活動した後、群馬大学で教育・研究に従事。現場で培った運動指導の経験と、大学での研究・教育の知見に基づき、子どもの発達段階や個人差に配慮した「分かる」「試せる」「変化を感じられる」という流れを大切にしたプログラムを構成しました。小山啓太氏のプロフィールはこちらで確認できます。
札幌市スポーツ協会・ミズノとの連携により実現
本教室は、一般財団法人札幌市スポーツ協会の後援と、ミズノ株式会社の協力を得て実施されました。地域スポーツの振興に取り組む団体、スポーツに関する幅広い知見を持つ企業、そして運動指導と研究の専門性を持つeviGymが連携することで、地域の子どもたちと保護者へ、運動を学び、楽しむ機会を提供しました。
eviGym札幌円山店では、今後も地域の団体や企業と連携しながら、子どもたちが自身の身体的な個性や強みに気づき、「できた!」という成功体験を重ねられる機会を提供していく予定です。運動が得意な子どもだけでなく、これまで運動に苦手意識を持っていた子どもにも身体を動かす楽しさを伝え、将来にわたる運動習慣の形成を支援していく方針です。
開催概要

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名称: プロが教える子ども運動教室
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開催日: 2026年7月25日(土)
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会場: 札幌市中島体育センター
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開催形式: 3部制
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参加児童数: 11名
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保護者を含む参加者数: 39名
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実施内容: 運動能力測定、かけっこ、ボール投げ
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測定項目: 握力、立ち幅跳び、Yバランステスト、コーディネーション能力テスト
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主催: パーソナルジムeviGym札幌円山店
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後援: 一般財団法人札幌市スポーツ協会 https://www.sapporo-sport.jp/
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協力: ミズノ株式会社 https://corp.mizuno.com/jp
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プログラム監修: 小山啓太
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指導: 小山啓太、eviGym札幌円山店 武田トレーナー
パーソナルトレーニングジムeviGymについて
eviGymは、「すべての人に、“こころと身体を動かす”運動習慣を」をミッションに掲げ、科学的根拠に基づいた質の高いトレーニングを提供するパーソナルジムです。首都圏を中心に店舗を展開し、累計来店人数は16万人を突破しています。一人ひとりの身体の個性、運動経験、体調、生活リズムに合わせたサポートを通じて、運動を好きになる人を増やし、無理なく続けられる運動習慣の形成を支援しています。
eviGym公式サイト:https://evigym.com/