旅先で胃腸トラブルが起きる原因
旅先でお腹を壊す主な原因は、現地の食材や調理方法、日本とは異なる水質(硬水など)にあると考えられます。しかし、見落とされがちなのが「疲れ」と「睡眠不足」です。旅行前夜は、荷造りや楽しみな気持ちから寝不足になりがちですが、睡眠不足のまま慣れない環境に飛び込むと、自律神経(身体の機能を無意識に調整する神経)が乱れ、胃腸が非常に敏感になることがあります。
柏木院長は、旅行の数日前からはうどんやお粥など胃に優しい食事を心がけ、移動中もマスクや耳栓を活用して体力を温存することが大切だと指摘しています。
医師が推奨する「旅行用お守りポーチ」の中身
柏木院長は、旅行時に小さめのポーチに「胃腸対策セット」をまとめておくことを推奨しています。市販薬を賢く組み合わせることで、万が一の時も落ち着いて対応できるでしょう。
プロがすすめるお腹の常備薬リスト
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胃薬: 胃痛や胸焼けに素早く作用するH2ブロッカー(胃酸の分泌を抑える薬)や、太田胃散®など。
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整腸剤: 腸内環境を整え、お腹の調子を保つビオフェルミン®など。
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漢方薬: 環境の変化による胃腸の乱れを整える半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)も選択肢の一つです。
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その他: 経口補水液やスポーツドリンクの粉末、解熱鎮痛剤、下痢止め(発熱や血便を伴う下痢では使用せず、医療機関を受診してください)、プロバイオティクスサプリ(腸内環境を改善する微生物を含むサプリメント)。
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衛生用品: 手の消毒用アルコールジェルや除菌シート(特に海外では、日本ほど手洗い環境が整っていない場所もあるため、携帯が推奨されます)。
旅先での落とし穴:「良かれと思って」が裏目に出るNG行動
特に海外旅行や、普段と大きく環境が異なる場所では、日本と同じ感覚で行動するとトラブルの原因になることがあります。
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「ペットボトルの水だから安心」は盲点
飲料水は必ずキャップが完全に閉まっているペットボトルの水を選びましょう。ここで注意が必要なのが「氷」です。ホテルやレストランで提供される氷は、現地の水道水から作られていることが多いため、お腹が弱い方は注文時に「氷抜き(No Ice)」と伝えるのが無難です。 -
新鮮そうな「生野菜・果物」に注意
一見ヘルシーで新鮮に見えるサラダなどの生野菜も、洗浄に使われた水が清潔でない可能性があります。旅行の最初の数日間は生ものを避け、しっかり加熱調理された料理を選ぶか、信頼できる衛生状態のレストランで食べるようにしましょう。 -
魅力的な「屋台グルメ(ストリートフード)」の選び方
現地の屋台料理は魅力的ですが、衛生管理が不十分なこともあります。どうしても試したい場合は、「観光客にも利用されていて、地元客で賑わう人気店」を選び、調理されてから時間の経っていない「熱々の状態」の料理を少量ずつ試すことが推奨されます。
万が一お腹を壊したら…「体力をつけるために食べる」は避けましょう
どんなに注意していても、お腹を壊してしまうことはあります。激しい下痢や嘔吐に襲われた際、やってしまいがちな間違いが「栄養を摂るために、頑張って何か食べる」という行動です。
柏木院長は、「無理に食べる必要は一切ありません。数時間から半日ほど何も食べず、胃腸を休めることが回復への一番の近道です」と述べています。弱りきった胃腸に食べ物を入れると、さらなる負担となり症状を長引かせる可能性があります。ただし、脱水症状を防ぐための「水分補給」は最優先です。
正しい緊急対処法
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緑茶やコーヒーは避けましょう: 緑茶・紅茶・コーヒーには利尿作用があり、脱水を進行させる可能性があります。第一選択は経口補水液です。手元にない場合はノンカフェインの麦茶や、水で薄めたスポーツドリンクを選びましょう。
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「一気飲み」は厳禁: 弱った胃に大量の水分を一度に流し込むと、胃が膨張して再び嘔吐を誘発することがあります。「少しずつ、頻繁に口に含む」ように飲むのが良いでしょう。
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お腹を温める: 旅先でも簡単にできる対策として、お腹にホットパックや温かいタオルを当てるだけで血流が改善し、痛みや違和感が軽減されることがあります。
旅先でも無理は禁物。万全の準備で健康な思い出を
柏木院長は、医師として4年間を沖縄で過ごした経験を持ち、旅先での体調管理には人一倍こだわりがあるとのことです。旅先ではつい予定を詰め込みがちですが、こまめな休息を計画に組み込むことが、最大のトラブル予防につながります。事前の準備を万全にし、もし症状が出ても落ち着いて対処すれば、大半は旅行を続けることができます。どうしても心配な場合は、事前に現地の医療機関の情報を調べておくと安心です。症状が改善しない場合や悪化する場合は、速やかに医療機関を受診してください。
池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニックの公式YouTubeチャンネルでは、今後も現役医師の視点から、日常生活やお出かけに役立つお腹の専門知識を分かりやすく発信していくとのことです。
クリニック概要
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院名: 医療法人社団アイメッド 池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院
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院長: 柏木 宏幸(かしわぎ ひろゆき)
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所在地: 〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-21-1ラグーン池袋6F
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公式YouTube: https://youtube.com/@hka-wb4jw?si=HieNwRkn7uHKxfCo