女性の健康

月経移動への漠然とした不安を解消へ。未経験者の約76%が不安を感じる一方、経験者の約75%は「思っていたより不安はなかった」

月経移動未経験者の約76%が不安を抱える

調査によると、月経移動を経験したことのない女性の76.0%が、月経移動目的でのピル服用に対して何らかの不安を抱えていることがわかりました。最も多かった不安は「副作用(吐き気、頭痛、むくみ、体重増加、血栓症など)」で43.0%、次いで「服用後、次の生理周期やホルモンバランスが乱れる可能性」が27.5%、「本当に生理をずらせるのか(効果への確実性)」が21.0%と続きます。

注目すべきは、不安を抱える人のうち21.1%が、具体的な懸念を挙げずに「なにが不安かは分からないが、なんとなく怖い・抵抗がある」と回答している点です。これは、約5人に1人が、自分でも説明できない漠然とした抵抗感から月経移動の選択肢を遠ざけている状況を示唆しています。

月経移動未経験者の76.0%が不安を抱え、うち約5人に1人は「なんとなく怖い」

月経移動に関する認知の現状

月経移動未経験者200名に、月経移動目的でのピル服用について「正しいと思うもの」を選んでもらったところ、正しい内容を選べた割合(正解率)はいずれも低い水準にとどまりました。特に「中用量ピルは、短期間(数日間)だけ服用する薬である」を選べた人は5.0%と、非常に少ないことが明らかになりました。

月経移動未経験者の全問正解者はゼロ —月経移動に関する認知の現状—

最も多かった回答は「わからない」で58.5%を占め、3つの正しい内容すべてを選び、かつ誤った内容を1つも選ばなかった人は0名でした。この結果から、未経験者の多くは、月経移動について誤った知識を持っているというよりも、判断するための情報をほとんど持っていない状態にあると考えられます。

月経移動経験者の約75%は「思っていたより不安はなかった」

一方で、実際に月経移動を経験した女性のうち、使用前に不安があった女性に結果を尋ねると、74.5%が「思っていたより不安なことはなかった(解消された)」と回答しました。また、月経移動に満足した人は88.0%にのぼり、「また月経移動目的でピルを使いたい」と答えた人は79.0%でした。

月経移動経験者の 74.5%が 「思っていたより不安なことはなかった」

さらに、未経験者に対して月経移動に関する情報を提供したところ、32.0%がイメージが前向きに変化したと回答しており、正しい情報が不安の軽減につながることが示唆されています。

医師が解説する月経移動のよくある7つの不安

今回の調査で挙がった不安に対し、医師がQ&A形式で解説します。

Q1. 副作用が心配です

月経移動には、主に中用量ピルが用いられます。副作用として、吐き気・嘔吐、食欲不振、頭痛、乳房の張り、むくみ、体重増加、発疹などがあらわれることがありますが、その頻度は5%未満とされています。吐き気が気になる方には、吐き気止めのお薬が処方される場合があります。副作用が心配な方や、過去に強い副作用の経験がある方は、医師にご相談ください。

Q2. 飲んだあと、次の生理周期が乱れませんか?

月経移動のために中用量ピルを服用した場合、服用を中止するとおよそ2日で生理が始まります。移動させた分、その回の生理の時期はずれますが、その後の生理間隔そのものが変わってしまうわけではありません。生理周期はストレスや睡眠不足、体調の変化などによっても前後することがありますので、移動後の周期が気になる場合は、あらためて医師にご相談ください。

Q3. 本当に生理をずらせるのですか?

月経移動は、余裕をもって服用を始めることで、生理の時期を調整することができます。ただし、生理予定日の直前から服用を開始する場合は、成功率が低くなることがあります。特に生理を「早める」方法は、生理が始まった日から5日目までに服用を開始する必要があるため、予定の直前では間に合わないこともあります。確実に調整するためにも、予定が決まったら早めに医療機関にご相談ください。

Q4. いつから、何日間飲めばいいのか分かりません

生理を「遅らせる」方法では、次回の生理予定日の5〜7日前から服用を開始し、生理を避けたいイベントの最終日まで服用を続けます。服用中止後およそ2日で生理が始まります。

生理を「早める」方法では、次回の生理が始まった日から5日目までの間に服用を開始します。10〜14日間ほど服用し、中止後およそ2日で生理が始まるのが一般的です。イベント中にお薬を服用する必要がないため、次々回以降の予定にはこちらの方法が推奨されることがあります。

いずれの方法もスケジュールに合わせた調整が必要になりますので、予定が決まった段階で早めに医療機関にご相談ください。

中用量ピルを用いた月経移動の2つの方法

Q5. 将来の妊娠に影響しませんか?

月経移動で使用する中用量ピルは、将来の妊娠に影響するお薬ではありません。ただし、妊娠中の方や妊娠の可能性がある方は服用できません。妊娠をご希望の場合も含め、ご自身の状況は必ず診察時にお伝えください。

Q6. 一度使うと、やめられなくなるのではないですか?

月経移動で使用する中用量ピルは、大切なご予定に合わせて数日間だけ服用するお薬です。毎日飲み続ける必要はなく、低用量ピルのように日常的に服用するものとは使い方が異なります。今回の調査では、「短期間だけ服用するお薬である」ことを正しく理解していた未経験者は5.0%にとどまりました。使い方そのものが十分に知られていないことが、「やめられなくなるのではないか」という不安につながっている可能性も考えられます。

Q7. なにが不安かは分からないのですが、なんとなく怖いです

今回の調査では、不安を抱えている方の約5人に1人が、具体的な懸念を挙げずに「なんとなく怖い」と回答されていました。一方で、実際に使用した方のうち、使用前に不安があった方の74.5%が「思っていたより不安なことはなかった」と回答しています。

漠然とした不安は、情報が不足していることによって生じている場合もあります。まずは疑問をそのまま医療機関に持参し、診察の場でお聞きいただくことも大切です。体質や持病、年齢などによって服用が適さない場合もありますので、自己判断ではなく医師にご相談ください。

月経移動シミュレーターとオンライン診療

月経移動を検討する際に、まずはご自身のスケジュールで移動が可能か目安を知りたい方のために、「月経移動シミュレーター」が公開されています。次回の生理開始予定日を入力するだけで、個人のスケジュールに応じた月経移動の方法(時期を早める・遅らせる等)の選択肢が表示される仕組みです。

月経移動シミュレーター

また、月経移動のオンライン診療も提供されており、自宅など好きな場所から受診が可能です。お薬は自宅のポストに配送されます。対面診療とオンライン診療のどちらも利用できるため、ご自身の都合に合わせて選択できます。

「月経移動」のオンライン診療受診の流れ

まとめ

月経移動に対する不安は広く存在しますが、その多くは情報不足に起因している可能性があります。正しい知識を得ることや、医師に相談することで、不安が軽減されることが期待されます。大切な予定と生理が重なることで諦めてしまう前に、早めに医療機関や専門家に相談し、ご自身に合った方法を検討することが大切です。

※効果・効能・副作用の現れ方には個人差があります。必ず医師の診察を受け、診断された適切な治療方法をお守りください。

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