予防・検診

全自動眼底カメラの世界市場、2032年には13億2,600万米ドル規模へ拡大予測

全自動眼底カメラとは

全自動眼底カメラは、眼の奥にある網膜(光を感じる組織)、視神経乳頭(視神経が眼球から出る部分)、黄斑(網膜の中心部で最も視力が良い部分)、および網膜血管といった内部表面を撮影する眼科用画像診断システムです。これは、眼疾患のスクリーニング(ふるい分け)、診断、そして経過観察を支援するために使用されます。

これらのカメラは、特殊な照明と光学系をデジタルセンサーと組み合わせることで、高解像度の網膜画像を撮影します。卓上型の臨床用カメラや、より持ち運びが容易な携帯型ユニットとして設計されることがあり、広視野撮影、自家蛍光イメージング、または画像保存、経時比較、遠隔眼科診療ワークフローのためのソフトウェアとの統合といった機能が追加されている場合もあります。

価格帯は、携帯型やエントリーレベルの非散瞳モデルで約5,000~15,000米ドル、標準的な卓上型臨床システムは20,000~50,000米ドル、超広角視野や高度なマルチモーダルプラットフォームは80,000米ドル以上から120,000米ドル以上となり、撮影視野、自動化レベル、ソフトウェア機能によって異なります。

市場の動向と成長要因

全自動眼底カメラの需要は、単なる高性能カメラというよりも、ワークフローや接続性、すなわち撮影速度の向上、操作者への依存度の低減、電子カルテや紹介経路への円滑な統合によって左右される傾向があります。

成長の原動力としては、糖尿病関連の網膜スクリーニング、加齢に伴う網膜疾患のモニタリング、そして専門の眼科病院からプライマリケア、地域プログラム、小売眼科施設へと画像診断を広げる遠隔眼科モデルの拡大が挙げられます。

市場は、ハイエンドシステムが広角またはマルチモーダル画像診断と臨床的信頼性で競争する一方、ミッドレンジおよびポータブル機器は、1回あたりの検査コスト、トレーニングの容易さ、携帯性、そして遠隔評価やAI支援(人工知能による補助)トリアージ(患者の重症度に応じた優先順位付け)といったソフトウェアによるサービスで競争する傾向にあります。これにより、競争はハードウェア、ワークフローソフトウェア、サービス、臨床的妥当性を組み合わせた「トータルソリューション」の提供へと移行しています。

レポートの主な内容

このインサイトレポートは、世界の全自動眼底カメラ市場の全体像を包括的に分析しており、以下のような主要なトレンドや予測を明らかにしています。

  • 製品セグメンテーション: ハンドヘルド型、デスクトップ型、標準視野、広視野、超広視野、散瞳型、非散瞳型など。

  • 用途別セグメンテーション: 眼科医療従事者、眼科以外の臨床医療従事者、組織的なスクリーニング事業者、非臨床/関連ユーザー、研究・ライフサイエンスユーザーなど。

  • 地域別分析: 南北アメリカ(米国、カナダ、メキシコ、ブラジル)、アジア太平洋地域(中国、日本、韓国、東南アジア、インド、オーストラリア)、欧州(ドイツ、フランス、英国、イタリア、ロシア)、中東・アフリカ(エジプト、南アフリカ、イスラエル、トルコ、GCC諸国)など。

  • 企業動向: 収益、市場シェア、最新の開発動向、M&A活動。

主要企業

レポートでは、以下の企業が主要な専門家からの情報および各社の事業範囲、製品ポートフォリオ、市場浸透度を分析した上で選定されています。

  • トプコン・ヘルスケア

  • カール・ツァイス・メディテック

  • キヤノンメディカルシステムズ

  • ニデック

  • コーワ

  • オプトス

  • ハイデルベルク・エンジニアリング

  • iCare

  • オプトメッド

  • ニコン

  • 天津蘇威電子科技

  • TowardPi(北京)医療技術

  • インタライト

  • 上海ニューアイズ・メディカル

調査レポートに関する情報

本調査レポートに関する詳細情報やお問い合わせは、以下のリンクから可能です。

全自動眼底カメラは、糖尿病性網膜症、緑内障、加齢黄斑変性症などの眼疾患の早期発見や経過観察に役立つ可能性があります。ご自身の目の健康についてご心配な場合は、専門の医療機関や医師にご相談ください。

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