予防・検診

フォレストデンタルグループ、カンボジアで「医科歯科連携」による国際医療支援を実施

カンボジアにおける「医科歯科連携」国際医療支援活動

医療法人社団デンタルケアコミュニティ(フォレストデンタルグループ)は、2026年6月にカンボジアの小学校で国際医療支援活動を実施しました。この活動は2017年から継続されており、コロナ禍による中断を経て再開され、来年には10年目を迎える予定です。

今年度は、医科・歯科・リハビリテーションなど多職種26名が参加し、歯科診療支援、口腔衛生指導、予防歯科教育、アンコール大学での講義などを通じて、持続可能な医療支援を目指しました。

黄色の建物の前で、たくさんの子供たちと大人たちが笑顔でポーズをとっている集合写真です。学校や地域活動のイベントの様子を捉えています。

医科歯科連携が支える予防歯科と口腔健康

近年、歯科医療は「歯を治す医療」から「口腔から全身の健康を支える医療」へと役割が広がっています。口腔の健康は、食べる・話す・飲み込むといった日常生活の機能だけでなく、誤嚥性肺炎、糖尿病、心疾患、低栄養など、全身の健康とも深く関わることが明らかになっています。

そのため、一人の健康を適切に支えるためには、歯科だけで診療を完結させるのではなく、医師、看護師、リハビリテーション専門職、管理栄養士、ケアマネジャーなど、多職種がそれぞれの専門性を活かしながら連携する「医科歯科連携」が重要とされています。この考え方は、高齢者医療だけでなく、子どもたちの健康づくりにも共通します。乳幼児期・学童期に正しい口腔ケアや生活習慣を身につけることは、将来のむし歯や歯周病の予防だけでなく、健やかな成長や全身の健康につながると考えられます。

カンボジアでは地域によって歯科医療や予防教育を受ける機会に差があり、子どものう蝕(虫歯)や口腔衛生の課題、さらには医療格差・健康格差が依然として存在している状況があります。公衆衛生・口腔保健活動に対する意識も根付いていないのが現状です。

このような背景から、歯科検診や歯みがき指導だけでなく、運動器(ロコモ)検診や耳鼻科検診・聴力検査を含めた多職種による支援を行い、子どもたちの健康を総合的に支えることの重要性が伝えられました。

医療従事者が子供の喉を検査している様子です。医師が舌圧子とライトを使って診察し、別の医療従事者がそばで見守っています。

3法人・26名が実践した「医科歯科連携」

今回の活動には、医療法人社団デンタルケアコミュニティ(フォレストデンタル)、医療法人社団鴻愛会、医療法人メイ・ロイヤルの3法人から、医科チーム13名、歯科チーム13名の合計26名が参加しました。歯科医療法人が主体となり、複数法人・多職種が連携して海外医療支援を継続している取り組みは、全国的にも多くない事例です。

主な活動内容として、以下の項目が実施されました。

  • 歯科検診、歯みがき指導

  • 耳鼻科検診、聴力検査

  • 運動器(ロコモ)検診

子供たちが参加する健康診断または医療支援の様子。マスクを着用したボランティアが子供たちを診ており、地域社会での国際協力活動の一環と推測される。

歯科衛生士と思われる女性たちが、口腔衛生に関する教育を行っている様子です。一人の女性が虫歯菌のイラストが描かれた教材を笑顔で提示しており、もう一人の女性は可愛い虫歯菌のキャラクターの棒人形を持っています。楽しく歯の健康について学んでいる場面です。

今回の活動の特徴は、医科と歯科がそれぞれ独立して活動するのではなく、一つのチームとして互いに支え合いながら医療支援を行った点です。診療や予防活動では、医科・歯科双方が患者さんの状態や現地の医療課題について情報を共有し、それぞれの専門的な視点から意見を交わしながら支援が進められました。

また、現地の医療従事者や子どもたちとの交流では、職種や法人の垣根を越えて協力し、一人ひとりが役割を果たしながら活動を支えました。これにより、口腔だけでなく全身の健康を見据えた包括的な医療支援が実現しました。

ヘッドライトを装着した医療従事者らしき人物が、若い患者の耳を診察している様子。隣には別の子供が座っており、背景にはカラフルな水中生物の壁画が描かれている。健康診断や医療ボランティア活動の一場面と推測されます。

屋外で、医療従事者が子供の姿勢をチェックしている様子。青いスクラブを着た男性が子供の背中に手を添え、身体を曲げるのを手伝っており、健康診断やリハビリテーションの一環と見られます。

持続可能な予防歯科支援を目指して

活動後、現地から子どもたちへ寄贈された歯ブラシを活用し、現地の歯科医師が改めてブラッシング指導を実施しているという報告がありました。子どもたちは実際に歯ブラシを手に取り、毎日の口腔ケアに取り組んでいるとのことです。この知らせは、現地の医療従事者が主体となって予防活動を継続していることを示す出来事であり、活動が地域に根付き、未来へ受け継がれていくための一歩であると捉えられています。

黄色の体操服を着た数人の女の子が屋外で歯磨きや手洗いをしている様子です。学校のような場所で日常の衛生習慣を行っている場面を捉えています。

黄色の制服を着た子供たちが集まる明るい教室で、女性教師が口腔衛生に関する大きな教材を使って授業を行っている。生徒たちは熱心に教師の方を向いている。

フォレストデンタルグループは、「支援して終わり」ではなく、現地の医療従事者とともに予防歯科を地域に根付かせ、自ら健康を守り続けられる仕組みづくりを目指しています。この活動は、現地への支援だけでなく、参加する医療従事者自身の成長にもつながり、異なる職種や文化の中で学び、協力し、考える経験は、日々の診療にも還元されているとのことです。

医療法人社団デンタルケアコミュニティ フォレストデンタルについて

「世のため 人のため 共に生きる」の理念のもと、関東(東京都・埼玉県・千葉県)、関西(京都)に歯科医院を展開しています。外来診療・訪問歯科診療だけでなく、国際支援、教育にも取り組んでいます。今後は歯科医院の全国展開・事業拡大も計画されており、歯科医師や各職種スタッフの採用も積極的に行われています。

フォレストデンタルグループは、海外の歯科衛生士学科との連携やカンボジア医療支援などの取り組みを通じて、国際的な人材育成にも力を入れています。

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