爪水虫、67.3%が医療機関を受診せず放置する実態が判明
医療法人社団鉄結会が運営するアイシークリニックは、夏本番を前に爪水虫(爪白癬)に関する実態調査を実施しました。この調査により、爪水虫の症状を自覚しながらも、67.3%もの人が医療機関を受診せずに放置している現状が明らかになりました。
爪水虫は、白癬菌というカビの一種が爪に感染して起こる疾患で、爪が白く濁ったり、厚くなったり、もろくなったりするのが特徴です。日本人の約10人に1人が罹患しているとされながらも、正しい治療法や受診のタイミングについての認知度は低い状況にあることが、今回の調査で示されました。
調査概要
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調査対象: 爪水虫の自覚症状がある、または過去に診断されたことがある全国の20〜60代の男女
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調査期間: 2026年7月13日〜7月22日
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調査方法: インターネット調査
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調査対象人数: 300名
調査結果のポイント
1. 医療機関の受診状況

爪水虫の症状に気づいてから医療機関を受診したかという設問に対し、「受診していない(様子を見ている)」が41.7%、「受診していない(市販薬で対処)」が25.6%となり、合計で67.3%の人が医療機関を受診していないことが判明しました。爪水虫は皮膚科での治療が必要であるという認識が十分に浸透していない実態が明らかになっています。
2. 市販薬の効果実感

市販の水虫薬(外用薬)を使用した経験がある人のうち、完治して再発していないと回答した人はわずか8.7%に留まりました。一時的に改善したものの再発した人や、再発を繰り返している人を合わせると76.4%に達し、市販薬では根本的な治療が難しいことが示されました。
3. 完治までの治療期間

爪水虫の治療を受けた、または受けている人への設問では、「6ヶ月〜1年」が43.3%、「1年以上」が35.0%と、完治までに長期間を要することが明らかになりました。爪は1ヶ月に約3mm程度しか伸びないため、感染した爪が完全に生え変わるには6〜12ヶ月以上かかるのが一般的です。
4. 家族への感染経験

家族や同居人に水虫がうつった、または感染が疑われる経験がある人は42.0%にのぼりました。爪水虫からは常に白癬菌が剥がれ落ちるため、バスマットやスリッパの共用を通じて家庭内で感染が広がるリスクがあることが示唆されています。
5. 放置リスクの認知度

爪水虫を放置した場合のリスクについては、「爪の変形・肥厚が進行する」が72.3%、「家族や他人にうつる」が64.7%と比較的認知されていました。しかし、「糖尿病患者は重症化リスク」が18.0%、「蜂窩織炎(ほうかしきえん)など細菌感染のリスク」が24.0%と、健康上の重大なリスクについての認知度は低い結果となりました。
爪水虫の治療について
調査結果のまとめとして、爪水虫に悩む人の多くが医療機関を受診せず、市販薬での完治率も低いことが明らかになりました。皮膚科での適切な治療を受ければ、内服薬で70-80%、医療用外用薬でも40-50%程度の完治が期待できるとされています。
内服薬と外用薬の比較
爪水虫の治療では、内服薬(飲み薬)と外用薬(塗り薬)が主に用いられます。
| 比較項目 | 内服薬(飲み薬) | 外用薬(塗り薬) |
|---|---|---|
| 完治率 | 70〜80% | 40〜50% |
| 治療期間 | 3〜6ヶ月(服用期間) | 6〜12ヶ月以上 |
| 効果が出るまで | 1〜2ヶ月で改善傾向 | 3〜4ヶ月で改善傾向 |
| 適応 | 中等症〜重症例に推奨 | 軽症例、内服困難な患者 |
| 副作用リスク | 肝機能障害に注意が必要 | 皮膚刺激程度で低リスク |
| 費用目安(3割負担) | 月1,500〜3,000円程度 | 月2,000〜4,000円程度 |
| 通院頻度 | 月1回(肝機能検査含む) | 月1回程度 |
※日本皮膚科学会「皮膚真菌症診療ガイドライン」および監修医師の臨床経験に基づく目安です。治療効果には個人差があります。
市販薬で爪水虫が治りにくい理由
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市販の水虫薬は足の皮膚に感染する足白癬(水虫)用であり、硬い爪への浸透性が低い傾向があります。
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爪水虫に有効な特定の成分(エフィナコナゾールなど)は、医療用医薬品としてのみ処方されることがほとんどです。
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爪の内部に潜む白癬菌まで、市販薬では薬効成分が十分に到達しにくいとされています。
医師からのコメント
アイシークリニックの髙桑康太医師は、「爪水虫は市販薬では治りません。爪は硬いケラチンで構成されており、市販の外用薬では薬効成分が爪の内部まで十分に浸透しないためです。確実に治すには皮膚科を受診し、内服薬または医療用外用薬による治療が必要です。」とコメントしています。
また、治療期間が半年から1年かかることについては、「足の爪は1ヶ月に約3mm程度しか伸びないため、爪全体が生え変わるには12〜18ヶ月かかります。治療開始後、見た目が改善してきても、白癬菌が完全に排除されるまで治療を継続することが再発防止の鍵です。」と説明しています。
日本皮膚科学会の皮膚真菌症診療ガイドライン2019では、爪白癬の治療において、内服抗真菌薬(テルビナフィン、イトラコナゾール)が推奨度Aとして位置づけられています。外用薬(エフィナコナゾール、ルリコナゾール)も推奨度Aですが、ガイドラインでは軽症例への使用が想定されており、中等症以上では内服薬との併用または内服薬単独が推奨される場合があるとのことです。
爪水虫を放置するリスク
爪水虫を放置すると、以下のような問題が生じる可能性があります。
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爪が厚く変形し、靴が履きにくくなったり、歩行時に痛みが生じたりする。
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バスマットやスリッパを介して家族に白癬菌が感染する(家庭内感染率42.0%)。
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爪と皮膚の隙間から細菌が侵入し、蜂窩織炎(ほうかしきえん)という重篤な感染症を引き起こすリスクがある。
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特に糖尿病患者は、足壊疽(えそ)など重篤な合併症につながるリスクが高まる。
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見た目のコンプレックスから素足になることを避け、生活の質(QOL)が低下する。
夏場は高温多湿で白癬菌が増殖しやすく、素足の機会が増えるため、家族や他人への感染リスクも上昇します。早めに医療機関に相談することをお勧めします。
受診の目安
以下のような症状がある場合は、医療機関での相談を検討してください。
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爪が白く濁ったり、黄色〜茶褐色に変色している場合
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爪が厚くなり、切りにくくなっている場合
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爪がボロボロと崩れやすくなっている場合
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市販薬を2週間以上使用しても改善しない場合
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家族に水虫症状が出始めた場合(感染源となっている可能性)
クリニック案内
アイシークリニックは、皮膚科・形成外科を専門とする医療機関です。爪水虫の診断から治療まで一貫して対応し、患者の状況に合わせた内服薬・外用薬の治療法を提案しています。(新宿院一般皮膚科のみでの対応となります。)
都内に5院、大宮に1院の計6院体制で、継続的な治療をサポートしています。
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アイシークリニック新宿院:東京都渋谷区代々木2-5-3 イマス葵ビル2階
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アイシークリニック渋谷院:東京都渋谷区渋谷3-16-2 ニュー三水ビル5階
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アイシークリニック上野院:東京都台東区東上野3-16-5 サンク・ユービル1F
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アイシークリニック池袋院:東京都豊島区南池袋2-15-3 前田ビル9階
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アイシークリニック東京院:東京都中央区日本橋3-6-2 日本橋フロント3階
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アイシークリニック大宮院:埼玉県さいたま市大宮区大門町1-60 福美メディカル2階B区画
診療予約は以下のリンクより受け付けております。詳しくは各クリニックのウェブサイトをご確認ください。