予防・検診

セカンドハート、クラウドファンディングで目標200%達成 糖尿病による足切断ゼロへ予防医療を加速

糖尿病性足病変という社会課題

世界保健機関(WHO)の報告によると、世界では約20秒に1人が糖尿病により足を失っているとされています。日本国内では約1,000万人の糖尿病患者がいるとされており、その合併症である糖尿病性足病変(糖尿病が原因で足に生じる病気)は、悪化すると足の切断に至る可能性があります。足の切断は、患者のQOL(Quality Of Life:生活の質)や社会参加を大きく損なう深刻な問題です。

足病変は、早期に発見し継続的なフットチェックを行うことで、重症化を防げる可能性が高いとされています。株式会社セカンドハートは「なぜ放置したの?をなくす」を掲げ、患者、医療機関、社会保障をつなぐ予防医療プラットフォームの構築に取り組んでいます。

主力製品「Steplife」と「デジタル音叉」

株式会社セカンドハートは、糖尿病性足病変の予防と早期発見を支援する二つの主力製品を提供しています。

Steplifeとデジタル音叉

遠隔フットチェックサービス「Steplife」

「Steplife」は、糖尿病患者が自宅でスマートフォンのカメラを使って足の状態を撮影・記録し、そのデータを医療機関と共有できるクラウド型の遠隔フットチェックサービスです。これにより、患者は日常的にセルフチェックを行い、医療者は遠隔で足の異変を早期に確認できるため、重症化予防につながることが期待されます。

管理医療機器「デジタル音叉」

「デジタル音叉」は、足の末梢神経障害を約30秒でスクリーニング(ふるい分け検査)できる管理医療機器(クラスⅡ)です。従来の検査に比べて短時間で実施できるよう設計されており、診療現場での負担軽減とスクリーニング機会の拡大に貢献することが期待されます。詳しくは医療機関・専門家に相談を促してください。

これまでの実績と今後の展開

株式会社セカンドハートは、国内での事業基盤を構築しつつ、海外展開や研究連携、公的支援の獲得にも力を入れてきました。

  • 国内導入: 国内10の医療施設が「Steplife」を有償導入し、約1,400名の患者が利用しています。直近の第1四半期の売上高は、前期通期の約4倍に伸長しました。

  • 海外展開: マレーシア社会保障機構(PERKESO)とMOC(協力覚書)を締結し、約3か月の実証(PoC)で対象者の重症化リスク検知を実施しました。また、マレーシア・プトラ大学とも学術連携を構築しています。

  • 研究連携: 2025年11月には京都大学大学院医学研究科と共同研究契約を締結しました。

  • 公的採択: 総務省「ICTスタートアップリーグ」、経済産業省「グローバルサウス未来志向型共創等事業」、総務省「安全性・信頼性を確保したデジタルインフラの海外展開支援事業」に採択されるなど、複数の公的支援を受けています。また、京都商工会議所「知恵-1グランプリ」で優秀賞を受賞しています。

APAC(アジア太平洋)地域の糖尿病性足病関連の医療費は年間約770億米ドルに上るとされ、マレーシアの成人糖尿病有病率は約21.1%(約475万人)と報告されています。株式会社セカンドハートは、アジア全体で拡大するこの課題領域を主要市場と位置づけています。

調達資金の使途

今回調達した資金は、主に「Steplife」と「デジタル音叉」の研究開発費、人件費、そしてマレーシアを起点とするASEAN海外展開の諸費用に充当される予定です。これらの取り組みにより、製品の強化、画像診断支援AIの開発、海外向けローカライズ、現地体制の構築を進め、日本で培った仕組みをアジアへ広げていくことを目指します。

代表取締役 石田幸広

株式会社セカンドハートの代表取締役CEOである石田幸広氏は、臨床工学技士として21年間医療現場に携わってきた経験から、「もっと早く足の変化に気づけていれば、防げたかもしれない」という足切断の現状を目の当たりにしてきたと述べています。診察と診察の間の医療の空白を埋めるために「Steplife」を開発したとのことです。

同社は、国内での導入施設・利用患者の拡大を継続しながら、PERKESOとの連携を軸にマレーシアでの本格実装を進め、ASEAN各国への展開を目指します。予防医療プラットフォームを通じて、「糖尿病による足切断ゼロ」と「自分の足で社会参加を続けられる未来」の実現に取り組んでいく方針です。

SECOND HEARTロゴ

株式会社セカンドハートについて

株式会社セカンドハートは、「糖尿病患者の足を守り、足切断をゼロにする」をミッションに掲げるヘルステック企業です。遠隔フットチェックアプリ「Steplife」をはじめ、フットケア、医療・介護連携、研究開発、啓発活動を通じて、誰もが自分の足で社会参加し続けられる未来を目指しています。

グループ会社として、マレーシアにSECOND HEART ASIA Sdh. Bhd.を設立し、ASEAN地域での事業展開を進めています。

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