大規模な地域行事を支える救護体制
日本三大祭りの一つに数えられる大阪天満宮の天神祭は、大阪の夏の風物詩として知られ、本宮では陸渡御や船渡御、奉納花火が行われ、国内外から多くの人々が訪れます。

多くの人が集まるイベントでは、暑さによる体調不良に加え、混雑時の転倒やけが、持病の急な悪化などが発生する可能性があります。会場で体調を崩した方の状態を確認し、必要に応じて医療機関への受診や搬送を判断するためには、現地での救護体制が不可欠です。
医療法人医誠会は、天神祭会場内に設置された3か所の救護所へ医師を派遣し、会場運営に携わる関係者と連携しながら、来場者の救護活動にあたりました。
最高気温37.8度下での救護活動
祭りが開催された当日の大阪市内は最高気温が37.8度まで上昇し、厳しい暑さの中で多くの人が集まりました。救護所では、熱中症とみられる症状への対応が多数を占めました。
医師は、利用者の体温や意識状態、呼吸、水分摂取の状況などを確認し、休息や冷却、水分補給といった症状に応じた処置を行いました。

また、アルコール摂取後の転倒によるけがや、暑さ以外の原因による体調不良、事故などにも対応しました。救護所を利用した方の年齢層は10歳代から80歳代と幅広く、年代や体調に合わせた判断が求められる救護活動となりました。

日常の救急医療を生かした地域行事への医師派遣
医誠会国際総合病院は、日々の救急診療に加え、地域で開催される行事における救護活動にも積極的に取り組んでいます。
祭りやイベント会場では、限られた設備や情報のなかで来場者の状態を正確に確認し、経過観察や医療機関への搬送などを判断する必要があります。医師が現地で診察することで、症状の程度を把握し、必要な医療へ速やかに移行できる体制を支えています。
医療法人医誠会は、病院で培った救急医療の経験を地域の救護活動にも活かし、地域住民が参加する行事の安全確保に貢献していく方針です。
医療法人医誠会について
医療法人医誠会は1979年に大阪市で創立され、ホロニクスグループとして全国で医療・介護事業を展開しています。医誠会国際総合病院は、46診療科、総職員数2,144名(2026年4月現在)を擁する基幹病院であり、2026年4月には大阪府がん診療拠点病院に指定されました。
同病院独自の救急システムである医誠会「病院救急」搬送システムは、直通電話番号への連絡により、症状に応じて医師・看護師・救急救命士が同乗した病院救急車で患者を迎えに行く仕組みです。2025年度には9,761回の搬送実績があり、2024年度の公設救急受入数は15,118台に上ります。同病院は「断らない救急」を掲げ、地域の高度急性期医療を担っています。