健康診断「A判定」でも安心できない?
健康診断で「A判定」や「異常なし」という結果が出ても、実は進行するまで気づきにくい病気のサインが隠れていることがあります。その代表例の一つが「慢性腎臓病(CKD)」です。
株式会社リーフェホールディングスは株式会社ユーグレナと共催で、2026年7月19日(日)に東京都内(港区産業振興センター)にて無料イベント『健康診断結果「読み解き」相談会~「異常なし」を過信しない。医師が教える将来の腎臓病リスク~』を開催しました。

慢性腎臓病(CKD)とは
日本において、成人の約5人に1人が慢性腎臓病(CKD)に該当すると推計されています(CKD診療ガイド2024)。しかし、本イベントの開催前に行われたアンケートでは、「CKD」という略称を知っていた参加者はわずか34.6%にとどまりました。
CKDは、自覚症状がほとんどないまま進行し、一度進行すると回復が難しいという特徴があります。専門医である埼友八潮クリニック院長の髙取優二先生は、「基準値はあくまで“多くの人が収まる範囲”に過ぎません。『異常なし』という結果に慢心して、その後の体調の変化を見過ごしてしまう方は少なくないんです」と指摘しています。
健康診断の「受け方」から「活かし方」へ
健康診断はただ受けるだけでなく、その結果をどう読み解き、日々の行動につなげるかが重要視されています。
国立循環器病研究センターとH.U.グループ中央研究所の共同研究(BMC Public Health誌掲載)では、3年連続で健康診断を受けなかった人は、毎年受けていた人と比べて2型糖尿病の発症リスクが約4.7倍高かったと報告されています。
本イベントでは、髙取優二先生が「健康診断結果の正しい見方」「慢性腎臓病の恐ろしさ、放置するリスク」と題した講演を実施しました。数値は「点」ではなく「線」で継続的に見ること、「経過観察」は次の受診とセットであることなどを、クイズ形式を交えながら解説がなされました。
質疑応答には、髙取先生に加え、株式会社リーフェホールディングス代表取締役社長および西新宿セルフライフ内科クリニック院長を務める橋本将吉氏も加わり、参加者からの疑問に丁寧に回答しました。
微細藻類ユーグレナ由来パラミロンの応用可能性
株式会社ユーグレナの中島綾香氏は、「微細藻類ユーグレナ由来パラミロンの働きと慢性腎臓病への応用可能性」について紹介しました。慢性腎障害モデルを用いた研究では、パラミロンの継続摂取が腸内環境の改善や尿毒素の減少を通じて、腎保護効果を示す可能性が示唆されています。
イベントによる理解度の変化
イベント開催前後で実施されたアンケート(開催前52名、開催後46名が回答)では、CKDに関する理解度に大きな変化が見られました。

| 設問 | 開催前正答率 | 開催後正答率 |
|---|---|---|
| CKDという略称の認知 | 34.6% | 91.3%(約2.6倍に上昇) |
| 患者推計数(約2,000万人)の認知 | 30.8% | 100%(約3.2倍に上昇) |
| 初期症状の理解 | 76.9% | 100%(約1.3倍に上昇) |
| 進行時症状の理解 | 73.1% | 100%(約1.4倍に上昇) |
| 病気の特徴の理解 | 80.8% | 97.7%(約1.2倍に上昇) |
また、参加者の95%以上が「満足」「非常に満足」と回答し、医師の説明・Q&Aについても9割以上が「分かりやすかった」と回答しています。
今後の展望
株式会社リーフェホールディングスは、今回のイベントで見られた「経過観察」への誤解のように、健診結果と生活者の間にあるギャップを埋める取り組みを今後も継続していく方針です。株式会社ユーグレナとも、CKD領域における知見の共有を通じて、こうした啓発活動を続けていく予定です。
健康診断の結果について不安がある場合や、ご自身の健康状態について詳しく知りたい場合は、医療機関や専門家への相談を推奨します。
登壇医師紹介
髙取優二先生
埼友八潮クリニック院長、腎臓専門医。岡山大学病院腎・免疫・内分泌代謝内科などを経て現職。抗加齢医学の観点から腎臓病を捉えなおす新たな手法に取り組んでいます。

橋本将吉氏
西新宿セルフライフ内科クリニック院長。YouTubeチャンネル『ドクターハッシー/内科医 橋本将吉』にて健康教育を発信。株式会社リーフェホールディングスを設立し、医学生向けの個別指導塾『医学生道場』や健康や医学を医師から学べるサービス『ヘルスケアアカデミー』を運営しています。

共催企業
株式会社リーフェホールディングス
「全ての世代が安心して生活できる社会」の実現を目指し、医療知見を軸に健康に関する知識・製品・医療を一体として機能させることを使命としています。
URL: https://li-fe.co.jp/
株式会社ユーグレナ
微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)を活用し、ヘルスケア領域のほか、バイオ燃料やサステナブルアグリテックといった領域にも事業を展開し、持続可能な社会の実現に取り組んでいます。
関連リンク
- ヘルスケアアカデミー: https://healthcare-academy.co.jp/contact/