女性の健康

生理不順を自覚しても約4割が「受診するつもりがない」実態が判明 – 医師が解説する受診の目安と改善策

生理不順、約4割が「受診するつもりがない」と回答

生理周期の乱れは、多くの女性が経験する悩みの一つです。「生理周期がバラバラで予定を立てにくい」といった声も聞かれますが、中には治療が必要な病気が隠れている可能性もあります。

クリニックフォアが実施した生理不順に対する受診意識調査によると、生理不順を自覚している女性410名のうち、最多の39%が「受診するつもりはない」と回答しました。また、1年以上婦人科を受診していない人も43%にのぼり、生理不順を認識しながらも受診を先延ばしにしている実態が明らかになりました。

生理不順を認識してから現在まで、婦人科を受診していない期間

婦人科を受診しない理由としては、「いつものことなので慣れてしまっている」(42%)、「症状が我慢できるレベルだと思っている」(39%)、「医療機関に行くのが面倒」(33%)が上位を占めています。この結果から、生理不順を自己判断で「大丈夫」と捉え、受診の必要性を十分に認識していない人が少なくないことがうかがえます。

婦人科を受診していない理由

調査概要

  • 調査内容:「生理不順のガマン・ロス 実態調査」

  • 調査期間:2026年3月27日~3月30日

  • 調査対象:18歳~49歳の女性 628名

  • 調査方法:インターネット調査
    *調査結果をご紹介いただく際は、「クリニックフォア調べ」と注釈をご記載ください。

生理不順は放置しても大丈夫?受診の目安チェックリスト

生理不順は、体の不調や病気のサインである可能性もあります。一時的な生理周期の乱れであれば心配ないことが多いですが、生理不順が続く場合は、排卵がうまくいっていなかったり、背景に病気が隠れていたりする可能性もあるため、放置せずに婦人科を受診することが推奨されます。

以下に挙げるチェックリストに一つでも当てはまる場合は、一度婦人科を受診することを検討してください。

受診の目安 チェックリスト

生理周期の確認方法と判断目安

生理不順かどうかを判断するためには、まず自身の生理周期を正しく把握することが重要です。

正常な生理周期は25~38日程度とされており、毎月の周期の変動が6日以内であれば、一般的に正常範囲と考えられています。一方で、生理周期が24日以下、もしくは39日以上の場合は生理不順に該当する可能性があります。

生理周期は「生理が始まった日」を1日目とし、そこから「次の生理が始まる前日」までの日数を1周期の長さと数えます。カレンダーや生理管理アプリなどで「始まった日」と「終わった日」を記録することで、自分の周期の変化に気づきやすくなります。

(参照:厚生労働省事業「女性の健康推進室 ヘルスケアラボWEBサイト」: https://w-health.jp/monthly/menstrual-problem/)

生理不順となる主な原因

生理不順の原因は多岐にわたり、ストレスや睡眠不足といった生活習慣が影響している場合もあれば、ホルモンバランスの乱れや特定の病気が隠れている場合もあります。適切な改善策を見つけるためには、まず原因を特定することが大切です。

生理周期が24日以下で生理が早く来ることを「頻発月経(ひんぱつげっけい)」、39日以上で生理が遅れることを「稀発月経(きはつげっけい)」と呼びます。それぞれの主な原因は以下の通りです。

頻発月経(生理周期が短い)の原因

周期が24日以下と短くなる場合、主に以下の原因が考えられます。

  • 無排卵周期症: 生理のような出血があっても、排卵を伴わない状態です。思春期や閉経前の時期によく見られます。

  • 女性ホルモンの分泌不足: 排卵があったとしても、卵子が未成熟だったり、排卵後のプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が不十分だったりすることで、次の生理までの期間が短くなることがあります。

  • 病気による不正出血: 子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮体がん、子宮頸がんといった器質的な異常による不正出血を生理と誤認しているケースもあります。

稀発月経(生理周期が長い・遅れる)の原因

周期が39日以上と長くなる場合、主に以下の原因が考えられます。

  • 多のう胞性卵巣症候群(PCOS): 稀発月経の最も多い原因の一つです。男性ホルモン過多などが原因で卵胞がうまく排卵できず、卵巣内にとどまってしまう病気です。不妊や子宮内膜増殖症、子宮体がんの原因にもなり得ます。

  • 生活習慣の乱れなど: 睡眠不足、激しい運動、過剰なダイエットなどはホルモンの分泌に影響を及ぼし、稀発月経の原因となることがあるため注意が必要です。

生理不順の改善・治療方法

生理不順の改善策や治療方法は、その原因によって異なります。

ストレスや睡眠不足、生活リズムの乱れが影響している場合は、十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動、そしてストレスをため込まない生活を心がけることで、生理周期が整うことが期待されます。

一方で、生活習慣を見直しても改善が見られない場合や、生理不順が長く続く場合は、思わぬ不調や病気が関係している可能性も考えられます。この場合は、医療機関で原因を詳しく調べた上で、ホルモン療法や原因となっている病気の治療など、一人ひとりの症状やライフステージに合わせた治療が行われます。特に妊娠を希望している方では、将来の妊娠も考慮した上で治療方針が決定されるため、個別の相談が重要です。

生理周期を整える治療の選択肢の一つとして、「低用量ピル」などが処方されることもあります。これらは周期の乱れをコントロールし、毎月のコンディションを安定させることにつながることが期待されます。ピルは継続して服用することが大切なため、定期的な受診が推奨されます。忙しくて通院の時間を確保しにくい場合は、オンライン診療を利用するという方法も検討できます。

生理不順は改善できる?原因に合わせた改善・治療方法が大切。

医師からのコメント

クリニックフォア監修医の山田光泰医師は、次のように述べています。
「生理周期は多少前後することもありますが、一時的な乱れであれば過度に心配する必要はありません。しかし、周期の乱れが繰り返される場合や、3か月以上生理が来ない場合は、体内で思わぬ不調やトラブルが隠れている可能性もあります。『いつものことだから』『我慢できるから』と自己判断して放置せず、生理不順が続く場合は、一度婦人科へ相談することをおすすめします。原因に応じて、生活習慣の見直しや適切な処方、低用量ピルなどの選択肢を取り入れることで、周期が整い、日常生活の不安や負担の軽減につながることも期待できます。」

クリニックフォア監修医・産婦人科医 山田 光泰

監修医プロフィール:
クリニックフォア監修医・産婦人科医 山田 光泰
大阪大学医学部を卒業後、産婦人科専門医として大学病院等で主に生殖医療に従事。その後、厚生労働省に出向し、医系技官として不妊治療・出生前診断等の母子保健領域における行政施策推進に携わる。現職では女性のライフステージに応じたウェルネス向上をサポートすべく、ICT等を活用したスマートな課題解決の実現を目指す。

クリニックフォアのオンライン診療について

クリニックフォアでは、低用量ピルのオンライン処方を提供しています。自宅など好きな場所から受診し、薬を自宅のポストで受け取ることが可能です。忙しくて通院の時間を確保しにくい場合でも、オンライン診療を利用することで、継続的なケアを受けやすくなります。

オンラインピル診療の特長

  • WEBで完結し、スキマ時間で受診可能。平日夜間や土日も診療している場合があります。

  • 薬は最短当日発送、翌日自宅ポストに届くことがあります。

  • クリニックフォアグループの在籍医師が診察し、多様なピルの中から個々に合ったものが処方されることがあります。

詳細は以下のリンクをご参照ください。
低用量ピルのオンライン診療: https://www.clinicfor.life/telemedicine/pill/

関連ノート