PICOCLAMP SSサイズの概要と用途
PICOCLAMP SSサイズは、0.5mm以下の微小血管を一時的に挟み、手術中の血流を遮断するために使用されます。ダブルタイプは指尖部再接着手術に、シングルタイプはリンパ浮腫の改善を目的としたリンパ管静脈吻合(LVA)などの手術での使用が見込まれています。
リンパ浮腫とは、がん治療などによってリンパ管が損傷し、リンパ液が体内に滞留することで手足のむくみなどが生じる状態を指します。LVAは、この損傷したリンパ管を静脈につなぎ、リンパ液の流れを改善する手術方法の一つです。

医師のニーズを反映した製品設計
PICOCLAMP SSサイズは、顕微鏡下での微細な操作が求められる手術の円滑化を目指し、医師のニーズを反映した設計が特徴です。
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剛性の高いPEEK材を使用:高機能樹脂であるPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)材を採用することで、血管を挟んだ際のクリップの反り返りを抑制することが期待されます。
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世界初のくちばし構造で操作性向上:先端のくちばし構造により、手術中に血管を縫う際の引っ張りや反転動作において、血管がクリップから外れにくくなるよう工夫されています。

- 微小血管の把持に適した設計:医師からのフィードバックに基づき、最適な把持圧(挟む力)が追求されています。血管を挟む面には突起があり、しっかりと把持しながらも、その丸い構造により血管損傷の低減が図られています。また、ディスポーザブルクリップであるため、再利用可能な金属クリップで懸念される、繰り返し使用による把持圧の低下の心配がないとされています。
河野製作所の開発体制
河野製作所は、ニーズの把握から開発、薬事承認、販売までを一貫して自社で行う体制を構築しています。医師との協力による製品開発の経験を活かし、現場のニーズを反映した製品化を実現してきました。

試作を社内で迅速に行える環境と、高い技術を持つ社員がいることで、医師からのフィードバックを速やかに製品形状に反映できるとされています。また、PICOCLAMPのS/M/L/LLサイズの開発を通じて培われた、難加工材であるPEEK材を社内で射出成形する技術が、今回のSSサイズ製品化を可能にしました。


株式会社河野製作所について
1970年に設立された株式会社河野製作所は、整形外科、形成外科、心臓血管外科向け医療機器の開発、製造、販売を手掛けるメーカーです。微細加工技術を得意とし、「マイクロサージャリーのパイオニア」として知られています。2004年には医工連携を通じて、直径0.03mmという世界最小の針がついた針付縫合糸を開発し、2009年には「第3回ものづくり日本大賞内閣総理大臣賞」を受賞しています。同社は国内外でのマイクロサージャリー製品の展開にも積極的に取り組んでいます。
より詳しい情報は以下のリンクより確認できます。
本製品は医療機器であり、その使用については医療機関や専門家にご相談ください。