内科・生活習慣

食事と睡眠の関連を大規模データで解析:質の良い睡眠には栄養・運動・朝食が重要

食事と睡眠の関連を大規模データで解析:質の良い睡眠には栄養・運動・朝食が重要

2026年9月3日の「秋の睡眠の日」に合わせ、AI食事管理アプリ『あすけん』を開発・運営する株式会社askenは、睡眠と食事に関する大規模データ研究の成果を発表しました。

この研究は、早稲田大学の柴田重信名誉教授および株式会社310LIFEと共同で実施されたものです。『あすけん』の食事記録データとGoogle Fitbitで取得された睡眠データを統合解析し、その成果は第26回日本抗加齢医学会総会(2026年6月)および日本睡眠学会第50回定期学術集会(2026年7月)にて発表されました。

食事と睡眠 大規模データ研究

研究結果の概要

本研究では、以下の3つの主要な関連性が示されました。

  • 栄養と睡眠の質: 睡眠の質が良い人は、カリウム、ビタミンA、マグネシウム、たんぱく質、食物繊維、カルシウムの6栄養素の摂取量が、そうでない人と比較して多い傾向が見られました。

  • 栄養、生活習慣と深い眠り: 深く眠れている人は、たんぱく質、食物繊維、カリウムの摂取量と運動量が多く、アルコール摂取が少ないことが示されました。

  • 食事タイミングと睡眠の質: 睡眠時間が短くても質の良い睡眠がとれている人は、朝食をしっかり食べている傾向が見られました。

なお、これらの結果は介入を伴わない観察研究によるものであり、因果関係を示すものではありません。個人の健康状態については、医療機関や専門家にご相談ください。

研究の背景

日本人の睡眠時間は国際的に短い傾向があり、睡眠の質の改善は社会的な健康課題の一つとされています。睡眠は食行動や体重管理とも関連するテーマであり、食事内容や栄養摂取状況と合わせて捉える視点が広がっています。しかし、「何を・いつ・どのくらい食べるか」と睡眠の関係について、実生活下での大規模データに基づく知見はこれまで限られていました。

askenはこれまでも食生活改善を通じて健康づくりをサポートしており、『あすけん』ユーザーのアンケートでも「睡眠の質が悪い」という悩みが上位に挙がっていました。この課題に対し、同社は2024年に『Pokémon Sleep』および筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(IIIS)との共同調査を実施し、2026年3月からは『あすけん』アプリ内で新機能「睡眠アドバイス(β版)」の提供を開始しています。

今回の研究では、時間栄養学の第一人者である早稲田大学 柴田重信名誉教授および株式会社310LIFEと連携し、『あすけん』に蓄積された食事記録データとGoogle Fitbitの睡眠データを統合解析することで、約38万件に及ぶ大規模な分析が行われました。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」も、睡眠の重要性について言及しています。
https://www.mhlw.go.jp/content/001305530.pdf

研究の詳細

1. 栄養と睡眠の質:睡眠の質が良い人は、6つの栄養素の摂取量が多かった

睡眠が「良質・長時間」(睡眠効率85%以上・睡眠時間6時間以上)の群は、カリウム、ビタミンA、マグネシウム、たんぱく質、食物繊維、カルシウムの6栄養素において、摂取量の平均が睡眠不良群を上回りました。特定の栄養素だけでなく、複数の栄養素にわたって差が見られたことから、バランスの取れた栄養摂取が睡眠の質と関連している可能性が示唆されます。

※睡眠効率:布団の中にいた時間(就床時間)のうち、実際に眠っていた時間(総睡眠時間)の割合を示す指標です。

栄養素と睡眠の質

2. 栄養、生活習慣と深い眠り:深く眠れている人は、たんぱく質・食物繊維・カリウムの摂取量と運動量が多く、アルコール摂取が少なかった

深い眠りが多い層では、たんぱく質、食物繊維、カリウムの摂取量と運動量が多い一方で、アルコール摂取が少ない傾向が示されました。これは、日々の食事と生活習慣が深い睡眠に関連していることを、実生活下の大規模データが裏付けるものです。

深い眠りと栄養・運動・アルコール

3. 食事タイミングと睡眠の質:睡眠時間が短くても質の良い睡眠がとれている人は、朝食をしっかり食べていた

夕食に対する朝食のエネルギー比である「朝夕比(朝食÷夕食)」を比較したところ、睡眠が「良質・短時間」(睡眠効率85%以上・睡眠時間6時間未満)の群は、睡眠不良群(睡眠効率85%未満)と比較して朝夕比が高い傾向が見られました。これは、短い睡眠時間でも質の良い睡眠がとれている人ほど、夕食に偏らず朝食をしっかりとる食習慣があることを示唆しています。

さらに、朝夕比を睡眠セグメント・BMI別に比較したところ、どちらの睡眠セグメントでも肥満2度以上の群が最も朝夕比が低いことが確認されました。特に睡眠効率の低い高BMI群では朝夕比が0.49と、夕食のエネルギーが朝食の2倍以上に達していました。

食事タイミングと睡眠の質

また、深い眠りが「多い」群と「少ない」群で、食事区分別のエネルギー摂取量を比較した結果、深い睡眠が多い群は少ない群に比べて朝食の摂取エネルギー比が高く、夕食ではほぼ差が見られませんでした。

時間帯別エネルギー摂取量

これらの結果は、時間栄養学(「何を・どれだけ食べるか」に加え、「いつ食べるか」と体内時計の関係に着目し、食事のタイミングが健康に与える影響を研究する学問分野)の観点から、「何を食べるか」だけでなく「いつ・どの配分で食べるか」という新たな関連性を示しています。

研究者からのコメント

  • 早稲田大学 柴田 重信 名誉教授:『あすけん』との共同研究を通じて、深睡眠が夕食ではなく朝食に関連するという興味深い成果が見られました。時間栄養学の観点から食事をコントロールし、良い睡眠を導く方法の開発に期待が寄せられます。

  • 株式会社310LIFE 代表取締役社長/上級 睡眠健康指導士 大木 都氏:『あすけん』の食事記録とウェアラブルデバイスの睡眠データが加わることで、「食べ方から眠りを整える」新しいエビデンスが生まれることに期待が寄せられています。

  • 株式会社asken 取締役/管理栄養士 道江 美貴子氏:今回の解析では、睡眠の質が良い人が複数の栄養素を多く摂取していること、また朝食をしっかりとる人ほど質の良い睡眠がとれている傾向が見られました。日々の食事をバランス良く整えることが良い眠りにつながる可能性を、多くの人に伝えていきたいと述べています。

AI食事管理アプリ『あすけん』について

『あすけん』は、食事画像やバーコードを読み取ることで、食べた食事のカロリーや栄養素を可視化し、目標摂取エネルギーや各種栄養素の過不足を把握できるAI食事管理アプリです。管理栄養士が監修したフィードバックや食生活のアドバイスが提供され、ユーザーが自身の食事を振り返り、次の食事で何を食べれば良いかを選択する力を高めるサポートを行っています。

あすけんアプリ画面

『あすけん』は、ダウンロード数、売上、アクティブユーザー数で国内No.1¹を達成し、累計会員数は1,400万人²以上です。15万件以上のメニューと、20万以上のアドバイスパターンを誇り、累計食事記録件数は110億件*⁴以上に達しています。

¹:日本国内App StoreとGoogle Playストア合算の「Nutrition & Diet」における、2022年~2025年のダウンロード数・収益・アクティブユーザー数(2026年1月、Sensor Tower調べ)
²:2026年5月時点の累計会員数
³:あすけんダイエット基本コースの場合。食事アドバイスコースによって表示される種類は異なります。
⁴:2026年7月時点の累計食事記録件数

『あすけん』公式サイトはこちら:
https://www.asken.jp

アプリのダウンロードはこちらから:

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