開発の背景
2024年4月に開始された医師の時間外労働上限規制により、医療現場では限られた人員での安全な病棟運営が求められています。しかし、病棟では日々多くの症状報告や指示依頼が発生し、口頭伝達や汎用チャットツールでは依頼の優先度が不明確になりがちでした。これにより、緊急性の高い案件が見落とされたり、対応の可否がその場で確認できなかったりする課題が指摘されていました。
「Hey, Doctor!?」の主な特徴
「Hey, Doctor!?」は、病棟の看護師が患者の症状や要望を迅速に医師へ伝え、医師がその場で応答できる院内連携アプリです。依頼から対応、完了までの一連の記録を残すことで、コミュニケーションの質を高めます。
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優先度タグによる緊急度明示: 依頼に「高/中/低」の優先度タグを付与し、緊急度を明確にします。
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滞留案件の見落とし抑制: 経過時間と優先度の組み合わせ表示により、対応が遅れている案件の確認を促します。
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その場での応答: 医師は依頼内容を確認し、対応を選択。必要に応じてコメントを追加でき、看護師側へ即座に反映され、完了までの記録が残ります。
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優先度別の自動リマインド: 未対応の依頼に対し、優先度に応じた間隔で自動通知を行います。
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入力負荷の軽減: 患者名のひらがな検索、To/CCでの宛先指定、よく連絡する医師の通知グループ登録などにより、急ぎの場面での入力負担を減らします。
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対応状況の記録: 依頼から対応、完了までの一連の記録が残るため、後からの経緯確認や病棟間の運用状況比較に活用できます。

セキュリティと法規制
本アプリは、患者の要配慮個人情報を取り扱うため、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格ISO/IEC 27001認証のもとで運用されています。ログインや依頼登録、対応完了などの操作は監査ログとして記録されます。また、本アプリは診断・治療を目的とするものではなく、薬機法上のプログラム医療機器には該当しません。
パイロット導入での実績
「Hey, Doctor!?」は、医療法人惇慈会 日立港病院の現場からの課題やアイデアを基に開発されました。2026年6月15日から7月31日まで、日立港病院(一般病床45床・介護医療院48床併設)にて、医師4名、看護師16名、管理者1名が参加するパイロット導入が行われました。
パイロット導入期間中の主な実績は以下の通りです。
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記録された連絡量: 期間中の依頼は500件、対象患者は126人。1日あたり平均約10.6件の院内連絡が記録として残りました。
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未対応ゼロ: 期間終了時点で未対応の依頼は0件でした。取り下げられた61件を除き、すべての依頼に医師が対応しています。
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迅速な対応: 対応が完了した依頼のうち、95.4%が8時間以内、99.3%が24時間以内に対応されました。
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現場からの評価: パイロット導入後のアンケートでは、回答した看護師の大半が「医師への連絡・確認にかかる手間が減った」と回答しています。

日立港病院 院長 末永 大介氏のコメントでは、「これまで口頭やメモでのやり取りが中心だった依頼が、優先度を付けて送れるようになったことで、看護師・医師の双方が『いま何に対応すべきか』を把握しやすくなった」と述べられています。また、現場の看護師からは「電話だと緊張から上手く伝えられないことがあるが、『Hey, Doctor!?』だと伝えやすい」、「何度もドクターコールしなくて良くなった」といった声が、医師からは「ボタン1つで返答できる」といった声が寄せられました。
料金プランと無料試験運用
「Hey, Doctor!?」は、2026年9月1日より提供開始されています。料金は1病棟あたり月額25,000円(税抜)で、利用者数に制限はなく、初期費用は不要です。導入を検討している医療機関向けに、1か月間の無料試験運用も可能です。
ご利用にあたっての注意点
本アプリは通常業務における相談・依頼を対象としており、緊急連絡を目的としたものではありません。急変など一刻を争う場合は、院内の緊急連絡手順(コール・PHS等)に従ってください。
会社概要
株式会社ユニキャスト
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所在地:〒319-1221 茨城県日立市大みか町3-1-12
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代表者:代表取締役 三ツ堀 裕太
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設立:2005年7月1日
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事業内容:ロボティクス事業、クライアントワーク事業、ITサービス事業
株式会社常磐ヒラメディカル
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所在地:〒319-1223 茨城県日立市みなと町11番10号
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代表者:代表取締役 末永 大介
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設立:2023年12月1日
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事業内容:医療ロボット導入支援事業、他