地域別分析の背景
医療機関の動向は地域や施設によって大きく異なります。例えば、都市部での新規開院や管理者変更が進む一方で、地方では病床数の調整や既存法人の機能再編といった動きが見られます。フロッグウェルは、厚生労働省のオープンデータを独自に名寄せ・加工した「差分データ」を用いることで、地域ごとの変化の兆しを明らかにしています。
2026年6月度・都道府県別レポートの主な分析結果
2026年6月度の医療機関マスタ(医科)の変動について、地方別の分布に着目した主な分析結果は以下の通りです。
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新規開院は関東信越が最多(42.4%)
全国で170件あった新規開院のうち、関東信越が72件を占め、全体の42.4%と最多でした。特に東京都は32件と集中しています。また、茨城県つくば市では回復期リハビリテーション機能を分離・拡充した「TKGリハビリテーション病院」が開院したほか、病院から診療所への改組・機能転換も確認されました。 -
管理者変更は全国で454件
院長交代などの管理者変更は全国で454件(病院95件、診療所359件)に上り、関東信越(191件)や近畿(82件)を中心に活発な動きが見られました。経営体変更(個人から法人への移行など)も110件あり、関東信越が過半数(51.8%)を占めています。
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勤務医数の変動施設は2,031施設
勤務医数の変動があった施設は全国で2,031施設に達し、関東信越(907施設)、東海北陸(278施設)、九州(284施設)など広範囲で体制変化が確認されました。これは、顧客データの最新化が必要となる動きと言えるでしょう。 -
病床数は全国で純減317床
病床数は増加320床に対し減少637床となり、差し引き317床の純減となりました。特に九州エリア(増加152床・減少209床)や、同一エリア内での変動(東京都で減、千葉県で増など)が見られ、地域ごとに再編の動きが異なっていることが示唆されます。 -
診療科の変更は367施設
診療科の追加・減少などの変動は全国で367施設で見られました。消化器内科や糖尿病内科などの追加が目立っており、自社製品・サービスに関連するターゲット層の見直しやリスト更新が求められる月となっています。
都道府県別のグラフや詳細な分析を含むレポート全文は、以下のリンクから閲覧できます。
https://frogwell.co.jp/blogs/202606-masterdata-region/
定期レポートの配信と関連サービス
フロッグウェルは、医療業界のデータ活用を推進するため、毎月「全国版」および「都道府県別版」の2種類のレポートを継続して公開しています。最新かつ正確なマスタデータに基づく分析を通じて、企業の効率的なエリアマーケティングやリソース配分の最適化に貢献していく方針です。
また、本分析の元となる「医療機関マスタ」は、企業のニーズに合わせて提供されています。無料版では厚生労働省公開の基本情報が、有料版では独自の名寄せコード、二次医療圏、標榜科の細分化、病床数、経営体など、詳細なターゲティングを可能にする付与情報が提供され、Salesforce等のCRMとの連携にも対応しています。
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