美容医療の新たな視点:「肌を育てる」発想と「レイヤード」
医療法人社団 愛心高会 理事長であり、ウォブクリニック中目黒 総院長を務める美容皮膚科医の高瀬聡子医師は、近年の美容医療の動向について解説しました。
高瀬医師によると、美容医療は単に「治療して終わり」ではなく、肌の状態を継続的に見守りながら整えていく「肌育・再生美容」の発想が重視されるようになっています。また、表皮、真皮、皮下組織といった肌の各層(レイヤー)を考慮し、目的に応じて複数の治療を組み合わせる「レイヤード」という考え方も紹介されました。このアプローチは、肌の根本的な健康を目指す上で重要な視点となると考えられます。
マイクロニードリング研究の進化:「細胞間コミュニケーション」への注目
20年以上にわたり美容皮膚科領域で活用されてきたマイクロニードリング技術においても、研究の進展が見られます。従来は、微細な傷を作り、その創傷治癒反応(傷が治る過程で組織が修復されること)を利用するというメカモデルが中心でした。
しかし近年では、ケラチノサイト(表皮の細胞)と線維芽細胞(真皮の細胞)のクロストーク(細胞間の相互作用)や、細胞外小胞(Extracellular Vesicle、細胞から分泌される微小なカプセル)を介した「細胞間コミュニケーション」に着目した研究が進んでいます。マイクロニードリングによる微細な刺激が、細胞間のシグナル伝達を促す可能性が示唆されており、皮膚再生における細胞間の相互作用の理解が深まっています。
刺激の“強さ”を考える:「Low Injury × Frequency」の重要性
マイクロニードリングにおける刺激の強さについても議論されました。深い刺激や強い炎症が、必ずしも常に良い結果をもたらすとは限りません。過度な刺激は、炎症後色素沈着(PIH)や感染、皮膚バリア機能への影響といったリスクも考慮される必要があります。
そこで提唱されているのが、「High Injury(より強い侵襲)」だけを追求するのではなく、「Low Injury × Frequency(低侵襲な刺激と継続性)」という視点です。肌の状態や目的に合わせて、刺激の程度や頻度を適切に調整することの重要性が強調されました。これは、マイクロニードリングを含む美容医療を考える上での研究・臨床上の視点として紹介されたものです。
ホームケア用マイクロニードルローラー「ダーマローラー HC902」

ダーマローラージャパンからは、日本国内で医療機器として届出されているホームケア用マイクロニードルローラー「ダーマローラー HC902」の製品説明が行われました。製品の構造、使用方法、衛生管理上の注意点などが説明され、参加したメディア関係者からは使用に関する活発な意見交換がありました。

ダーマローラージャパンは、製品情報だけでなく、マイクロニードリングに関する研究動向や美容医療の知識、適切な使用方法や注意点など、利用者が正しい知識に基づいて製品と向き合える環境作りを目指していると説明しています。
ダーマローラージャパン CEO 岩田 真人氏のコメント
ダーマローラージャパンのCEOである岩田真人は、「マイクロニードリングは20年以上にわたって研究・活用されてきた技術ですが、そのメカニズムを捉える研究も進み続けています。美容医療においても、一度の強い施術で変化を求めるという考え方だけでなく、肌の状態を理解しながら継続的に向き合っていく『肌育』という発想が広がっています。私たちはダーマローラーを販売するだけではなく、マイクロニードリングについて正しく知っていただくための情報発信を続けることも、ブランドとして重要な役割だと考えています。」とコメントしました。
講師プロフィール

高瀬 聡子 医師
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医療法人社団 愛心高会 理事長
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ウォブクリニック中目黒 総院長
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専門領域:皮膚科・美容皮膚科
※本勉強会において高瀬聡子医師は、美容医療およびマイクロニードリングに関する医学・研究動向について講演を行いました。「ダーマローラー HC902」の商品説明および体験会はダーマローラージャパンが実施したものであり、高瀬医師による特定商品の推奨を示すものではありません。
ダーマローラージャパンについて
ダーマローラージャパン(運営:株式会社Transparence)は、ドイツ Dermaroller GmbH製「ダーマローラー®」の日本正規代理店です。海外医療機器・美容機器の輸入、薬事対応、販売、教育活動を通じて、医療従事者、美容関係者、一般ユーザーに向けた情報発信に取り組んでいます。
ダーマローラー HC902
医療機器届出番号 : 17B2X10006000001
ダーマローラージャパン公式サイト:
https://dermaroller-japan.com/
美容医療やホームケア製品の利用については、個人の肌の状態や体質によって適切なアプローチが異なります。ご自身の判断だけでなく、必ず医療機関や専門家にご相談の上、適切なケア方法を選択してください。