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胸部CT画像診断支援AI「EIRL Chest CT」が新機能を追加:多角的な定量評価と視認性向上を支援

開発の背景と目的

胸部CT検査(X線を用いて身体の断面画像を撮影する検査)は、肺がんをはじめとする呼吸器疾患の検出に重要な役割を担っています。2025年には、被ばく量を抑えた「低線量CT検診」が50歳以上の重喫煙者に推奨されるなど、今後検査数の増加が予想されています。また、撮影技術の高度化や薄層スライス化に伴い、一検査あたりに生成される画像枚数も増加しており、画像を診断する読影医にかかる情報処理の負荷が大きな課題となっています。

日本CT検診学会のガイドラインでは、検出された肺結節の「2次元長短径の平均径」をはじめとする詳細なサイズ計測や定量評価に基づき、その後の経過観察や要精密検査などの判定基準が細かく定められています。医師はこれらの計測・分類・判定を手作業で行う必要があり、効率化が求められていました。

今回の機能拡張は、こうした臨床現場のニーズに応え、医師の普段のビューワー上での視認性と即時把握性を高め、既存のワークフローを阻害せずに読影精度の維持を支援することを目的に実施されました。

新機能の特徴

1. 計測機能の拡充

従来の2次元長径、体積、CT値の自動計測に加え、新たに「2次元短径(長径に直交する最大径)」「2次元長短径の平均径」「3次元長径」の自動計測に対応しました。これにより、肺がん検診ガイドライン等の診断項目に準拠した定量評価指標を幅広く網羅し、医師による計測の手間を軽減し、多角的な評価をサポートします。各計測項目の出力は、施設ごとのニーズやワークフローに応じて設定が可能です。

計測機能の拡充

2. RaySum画像出力機能の追加

本品により画像処理されたRaySum画像(大量のCT画像を一枚の二次元画像に投影して表示する画像)上への解析結果表示に新たに対応しました。RaySum画像上で表示することで、検出結果の三次元的な位置関係が一目で把握できます。これにより、普段の読影ワークフローに溶け込みながら、医師の読影を補助するAIとのダブルチェック体制が構築できることが期待されます。

RaySum画像出力機能

これらの機能拡張により、「EIRL Chest CT」は、人手不足により負担が増す読影現場において、医師の精神的・身体的負荷の軽減と、よりスムーズなダブルチェック体制の構築を支援することを目指します。

エルピクセル株式会社について

エルピクセル株式会社は「医療AIですべての人に健康な未来を」を掲げ、医療AIの研究開発・社会実装を進めています。医師の診断を支援する画像診断支援AI「EIRL(エイル)」、創薬・アカデミア向け画像解析AI「IMACEL(イマセル)」を軸に事業を展開しています。

詳しくは医療機関・専門家にご相談ください。

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