VRデジタル療法(VRx)とは
BiPSEEが開発を進めるVRデジタル療法(VRx)は、うつ病を中心とした精神疾患を対象に、VR技術とスマートフォンアプリを組み合わせた新しい治療方法です。VRデジタル療法とは、スマホアプリやVRなどのデジタルツールを用いて疾患を治療する医療機器であるプログラム医療機器の一種で、海外ではSaMD(Software as a Medical Device)やDTx(Digital Therapeutics)とも呼ばれ、新しい治療手段として注目されています(未承認)。
うつ病は、日本で約500万人、世界では約3億人が存在するとされています。しかし、最初に処方される抗うつ薬で症状が改善する例は3人に1人にとどまり、薬物療法を補完する治療法が求められています。また、認知行動療法などの精神療法も存在しますが、治療時間の長さなどの課題から、日本の精神科クリニックでの実施率は数%に留まっているのが現状です。これにより、臨床現場の負担を軽減する新たな選択肢の登場が期待されています。
BiPSEEは、抗うつ薬が効きにくいとされる、ネガティブな感情や事柄を繰り返し考えてしまう「反すう思考」の傾向に着目し、より有効な治療方法の開発を目指しています。
これまでの進捗と今後の展望
2025年には、高知大学と共同で実施された、うつ病患者を対象とした探索的試験(特定臨床研究/ランダム化比較試験)が完了し、うつ病スコアが減少する結果が確認されました。開発中のVRデジタル療法は、厚生労働省より「プログラム医療機器に係る優先的な審査等の対象品目」に指定されています。
今回の資金調達を受け、BiPSEEは、実施中の治験(検証的試験)を確実に行い、薬事承認の取得と社会実装に向けて着実に歩みを進めるとしています。
株式会社BiPSEEについて
株式会社BiPSEEは、「こころに寄り添う、新しい医療のかたちを」創り出すことを目指し、医学的根拠に基づきVRやAIを用いたメンタルケアソリューションを開発・提供する企業です。
同社は、大学での研究、企業との連携、そして医療現場での実践を通じて、社会に新たな価値を提案することを目指しています。高騰する医療費や医療格差問題など、現代社会が抱える医療課題に対するソリューションを生み出し、デジタルヘルス分野において世界をリードすることが可能であると考えています。
関連情報
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World Health Organization. “Depression and Other Common Mental Disorders: Global Health Estimates”. World Health Organization. 2017:
https://iris.who.int/server/api/core/bitstreams/6bab42bc-df0f-4f68-a86d-28ebedb85e42/content -
Trivedi MH. et al. Evaluation of Outcomes With Citalopram for Depression Using Measurement-Based Care in STAR*D: Implications for Clinical Practice. American Journal of Psychiatry. 2006, vol. 163, no. 1, p. 28-40.:
https://psychiatryonline.org/doi/10.1176/appi.ajp.163.1.28 -
高橋史ほか. “日本の精神科診療所における認知行動療法の提供体制に関する実態調査”. 2018.:
http://www.ftakalab.jp/wordpress/wp-content/uploads/2011/08/japancbtclinic_report.pdf -
株式会社BiPSEE:
https://bipsee.co.jp/
VRデジタル療法の開発に携わる人材を募集
BiPSEEでは、VRデジタル療法の開発加速に伴い、日本の医療を進化させることに挑戦したい仲間を募集しています。プロダクト開発チーム、事業開発チーム、コーポレートチームを中心に組織強化を進めており、関心のある方は、Webサイトよりお問い合わせください。
- お問い合わせ:
https://bipsee.co.jp/contact
【注記】
この記事は、株式会社BiPSEEのプレスリリースに基づいた情報提供を目的としています。VRデジタル療法は現在治験段階であり、薬事承認前の医療機器です。治療に関する具体的な情報やご相談は、必ず医療機関や専門家にご確認ください。