メドレー、AIネイティブなクラウドネイティブ電子カルテ「MALLクラウド」を開発
株式会社メドレーは、病院および有床診療所向けの電子カルテ「MALL」において、厚生労働省が示す標準仕様に準拠したクラウドネイティブ電子カルテ「MALLクラウド」の開発を進めています。2027年1月以降の段階的な提供開始を目指しており、AIネイティブな開発手法により、迅速な機能追加やアップデートが期待されます。

医療DX推進とクラウド化の背景
政府は「医療DX推進に関する工程表」に基づき、2030年までにすべての医療機関での電子カルテ導入を目指しています。2025年12月改正の医療介護総合確保推進法では、2030年12月31日までの電子カルテ普及率100%達成に向けて、クラウド関連技術の活用を含む医療機関の業務情報電子化が定められました。
これにより、病院の情報システムは、従来のオンプレミス型(医療機関内のサーバーで運用する形式)から、モダンな技術を活用したクラウド型システムへ一体的に移行する方向性が示されています。厚生労働省が示すクラウドネイティブ電子カルテは、情報セキュリティ基準を満たしたパブリッククラウド環境での稼働が要件とされています。この取り組みは、中小病院が抱える人手不足、患者の待ち時間増加、地域医療体制の維持といった課題に対し、電子カルテを軸とした業務効率化や地域連携の高度化で対応することを目指しています。
メドレーは、こうしたクラウド移行方針の中で、標準仕様に準拠した選択肢を提供することが病院や有床診療所にとって重要であると考え、「MALLクラウド」の開発を決定しました。開発にあたっては、デジタル庁と厚生労働省が主導する「病院情報システム等の刷新に向けた協議会」に構成員として参画し、制度設計の議論に加わっています。
「MALLクラウド」の主な特徴と今後の展望
「MALLクラウド」は、現在提供されているオンプレミス電子カルテ「MALL」の機能や操作性を踏襲しつつ、AIネイティブな開発により、より迅速な機能追加やアップデートを実現します。導入医療機関から評価されている薬剤・栄養・検査・透析といった自社部門システムとの高い連動性や、検査機器・医事会計・画像システム・周辺機器などの外部連携による多機能化も継続されます。また、生成AIを活用した医療文書作成支援機能などの搭載も予定されています。
「MALLクラウド」は、2027年1月以降に段階的にリリースされる予定です。提供開始に先立ち、β版の段階から先行導入を行い、検証に協力するパイロットユーザーとなる病院・有床診療所を募集しています。詳細なスケジュールや条件については、事業に関する問い合わせ先へ確認が必要です。
電子カルテ「MALL」について
病院・有床診療所向け電子カルテ「MALL」は、高い柔軟性と拡張性を持つことで知られています。2026年3月時点で約250件の医療施設に導入されており、約20年の運用実績の中で98%の利用継続率を誇ります。一般科併設の精神科病院向け「MALL精神科」、重症心身障害児施設向け「MALL重心」、透析施設向け「MALL透析」など、各領域に特化した電子カルテも提供されています。
- 病院・有床診療所向け電子カルテ「MALL」:https://pcmed.jp
株式会社メドレーについて
株式会社メドレーは、「医療ヘルスケアの未来をつくる」というミッションのもと、医療ヘルスケア領域でテクノロジーを活用した事業を展開しています。具体的には、医療介護求人サイト「ジョブメドレー」を中心とした人材プラットフォーム事業と、次世代医療プラットフォーム「MEDLEY AI CLOUD」やアプリ「melmo」を中核とした医療プラットフォーム事業を展開しています。
- 株式会社メドレー:https://www.medley.jp