オンライン美容医療の満足度、価格よりも「医師の対応」が鍵に
近年、美容医療の分野ではオンライン診療の普及が進んでいます。国内のオンライン診療市場は2026年時点で1,248億円規模に達し、そのうち自由診療が357億円を占めるとされています(※1)。この市場拡大の背景には、美容医療やAGA(男性型脱毛症)といった領域で、オンラインでの診療から処方、配送までが完結するモデルが確立されたことがあります。
一方で、利便性の追求と医療の安全性・信頼性の確保をどのように両立させるかが議論されています。しかし、各クリニックのサービス品質や利用者の評価について、横断的に比較される機会はこれまで多くありませんでした。
このような状況を受け、SEOコンサルティング・Webマーケティング支援を手がける株式会社LeveL.Lは、オンライン診療を提供する美容医療クリニックの利用者505名を対象に満足度調査を実施しました。この調査は、オンライン美容医療領域における市場の実態を把握することを目的としています。

調査概要
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調査名称: オンライン診療を提供する美容医療クリニックの利用者満足度調査
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調査主体: 株式会社LeveL.L
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調査方法: インターネットリサーチ(セルフ型アンケートツール「Freeasy」を使用)
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調査対象: オンライン診療を提供する美容医療クリニック(肌治療領域)の受診経験がある人
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調査期間: スクリーニング調査:2026年6月12日〜6月29日、本調査:2026年7月2日〜7月10日
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分析対象: 比較対象4社(ANS.、elife、クリニックフォア、DMMオンラインクリニック)の利用者505名
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集計方法: 各設問で「とても満足」+「まあ満足」の合計(トップ2ボックス)を満足度として算出
調査結果の要点
総合満足度1位はANS.、医師の対応が大きく影響
オンライン美容医療クリニック4社の総合満足度を比較した結果、ANS.が80.6%で1位となりました。2位のクリニックフォアを18.1ポイント上回っており、ANS.と2位以下の3社との差は統計的にも有意であることが示されています。
この高い総合満足度を牽引しているのは、医師の対応である可能性が示唆されています。

医師の対応におけるクリニック間の顕著な差
本調査において、最もクリニック間の差が大きかった項目は「医師の対応・印象」に対する満足度でした。1位のANS.は84.8%に対し、4位のクリニックフォアは64.0%と、20.8ポイントの差が見られました。これは、価格関連の項目(14ポイント前後)と比較して大きな開きです。

さらに、医師の対応で良かった点として「問診の聞き取りが丁寧だった」という選択肢の割合をみると、ANS.が46.5%と最も高く、最低のelife(19.6%)と比較して2倍以上の差がありました。オンライン診療という特性上、医師とのコミュニケーションが対面よりも限定的になりがちですが、短い問診であっても聞き取りの丁寧さが利用者の評価を大きく左右する可能性が考えられます。

価格関連の満足度には大きな差が見られず
一方、「診察にかかる料金」や「割引サービス・配送料」といった価格に関する項目では、各クリニック間の満足度に大きな差は生じませんでした。診察料金の満足度は1位と4位で14.0ポイント差、割引・配送料の満足度は14.6ポイント差にとどまっています。


オンライン美容医療は価格競争が進む領域とされますが、本調査では価格関連の満足度に大きな差が見られなかったことから、各社の料金水準が一定の範囲に収斂しつつあり、価格が差別化要因として機能しにくくなっている可能性が推測されます。なお、割引サービス・配送料ではDMMオンラインクリニックが76.6%で1位となり、価格や利便性を重視するポジショニングが利用者の評価に反映されていると考えられます。
治療効果と継続利用意向、推奨意向
治療効果への満足度でもANS.が77.5%で1位となり、DMMオンラインクリニック(67.3%)、elife(60.8%)、クリニックフォア(59.1%)が続きました。

継続利用意向についても、ANS.が79.8%で1位となり、DMMオンラインクリニック(71.2%)、クリニックフォア(69.9%)、elife(64.2%)が続く結果となりました。

また、総合満足度で「満足」と回答した利用者に、他のオンライン美容医療クリニックと比較した推奨度を聴取したところ、ANS.は73.1%が「他のどのクリニックよりもおすすめできる」と回答しました。

オンライン美容医療における「診療体験の質」の重要性
この調査結果から、オンライン診療を提供する美容医療クリニックにおいて、利用者の評価を左右する要因は価格ではなく、医師の対応である可能性が示唆されます。診察料金や割引・配送料といった価格関連の項目ではクリニック間の差が小さい一方で、医師の対応では大きな差が見られ、「問診の聞き取りが丁寧だった」という点の選択率にも2倍以上の開きがありました。
価格競争が激化する市場において、事業者にとっては価格に依存しない「診療体験そのものの設計」、特に限られた時間の診療における問診の質が、中長期的なブランド価値の源泉となるでしょう。
オンライン美容医療の利用を検討する際は、料金だけでなく、医師の対応や問診の丁寧さといった診療の質にも注目することが、満足度を高める上で重要であると考えられます。個々の状況に合わせた適切な医療選択のためにも、詳しくは医療機関や専門家にご相談ください。
調査主体について
本調査を実施した株式会社LeveL.Lは、大阪を拠点にSEOコンサルティングやWebマーケティング支援を提供しています。中小企業向けの定額制マーケティング支援を主軸とし、多様な業種のクライアント支援実績があります。
株式会社LeveL.Lのウェブサイトはこちら:
https://levell.co.jp/
調査の詳細はこちら
本調査内容を引用・紹介する際は、調査元の「株式会社LeveL.L」の名称記載と、以下の調査本ページURLへのリンクをお願いいたします。
https://levell.co.jp/survey/online-beauty-clinic/
※1 株式会社シード・プランニング「オンライン診療サービスの実態調査」(2026年)