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ビフィズス菌BB536配合ヨーグルトと生活習慣改善が老化の進行速度減速の可能性を示す研究結果を発表

ビフィズス菌BB536配合ヨーグルトと生活習慣改善が老化の進行速度減速の可能性を示す研究結果を発表

森永乳業は、長年にわたりヒトの腸内に生息するビフィズス菌(Human-Residential Bifidobacteria; HRB)に関する研究を進めてきました。このたび、HRBの一種であるビフィズス菌BB536を配合したプレーンヨーグルトの摂取と、食事・運動習慣の改善が老化に与える影響に関する臨床試験の結果が、科学雑誌『Aging』に掲載されました。

本研究では、3か月間の取り組みにより、老化の進行速度を示す指標が減速する可能性が示されました。これは、食品介入による老化に関する臨床試験において、老化速度の抑制が示された日本で初めての事例であるとされています。

研究背景

加齢は、心血管疾患や糖尿病、神経変性疾患といった多くの慢性疾患の主要なリスク因子として認識されています。このため、老化そのものを深く理解する研究が世界的に重要視されており、さまざまな老化関連指標が開発されています。特に、血液のDNAメチル化情報に基づく指標は、「老化の進行速度」を表すものとして注目されています。

過去の米国の研究では、約25%のカロリー制限を2年間継続することで、老化の進行速度が約2~3%低下する可能性が報告されています。この背景を踏まえ、本研究では1日100gの「ビフィズス菌BB536配合プレーンヨーグルト」の摂取を含む3か月間の食事・運動習慣改善が、老化の進行速度にどのような影響を及ぼすかを調査しました。

研究方法

本研究は、50歳から74歳までの過体重男性48名(BMIが25以上)を対象とした探索的無作為化非盲検並行群間比較試験として実施されました。

試験群は以下の2つに分けられました。

  • 介入群:

    • 1日100gのビフィズス菌BB536配合プレーンヨーグルトを摂取。

    • 毎日の食事記録に基づき、食べ過ぎや間食、加糖飲料を控える個別食事指導を実施。

    • ウォーキングやステッパー運動を、1日30分、週3日以上を目安に続ける運動指導を実施。

  • 非介入群: 通常の生活習慣を維持するよう指導。

試験期間は3か月間とされ、DNAメチル化に基づく老化関連指標、体重、その他健康状態が評価項目とされました。

専門用語の補足

  • ビフィズス菌BB536: 乳児から発見されたヒトの腸管に生息するビフィズス菌の一種です。酸や酸素に強く、大腸に到達しやすい特性があります。

  • DNAメチル化: DNAに生じる化学的な目印の一つで、主に遺伝子の働き方の調節に関わっています。このパターンは加齢に伴って変化することが知られており、老化の進み方を反映する指標として活用されています。

  • DunedinPACE: 血液のDNAメチル化情報から算出される、現在の老化の進行速度を示す指標です。値が低いほど、老化の進み方が緩やかである可能性を示唆します。

研究結果

3か月間の試験の結果、現在の老化の進行速度を示す指標であるDunedinPACEにおいて、非介入群と比較して介入群で有意な低下が確認されました。介入群では、老化の進行速度が約2.3%低下する可能性が示されました。

DunedinPACE変化量グラフ

探索的に行われた老化の進行速度の変化とBMIの変化の関連性解析では、両者に明確な関連は認められませんでした。

BMIとDunedinPACE変化量の散布図

また、運動頻度変化との関連性も認められませんでした。

運動回数とDunedinPACE変化量の散布図

まとめと今後の展望

今回の研究では、1日100gの「ビフィズス菌BB536配合プレーンヨーグルト」の摂取と3か月間の食事・運動習慣改善の取り組みにより、老化の進行速度を示す指標で約2.3%の低下が示される可能性が確認されました。この変化量は、米国での約25%カロリー制限を2年間継続した研究で報告された低下と同程度であると考えられます。

BMIや運動回数の変化との相関が認められなかったことから、ビフィズス菌BB536配合プレーンヨーグルトの摂取と食事・運動習慣の見直しを組み合わせた複合的な作用が、老化の進行速度の減速に関与する可能性が考えられます。

この研究成果は、科学雑誌「Aging」に2026年5月29日に掲載されました。
論文情報: Short-term responsiveness of DNA methylation-based aging biomarkers to a multimodal intervention comprising exercise and dietary guidance involving daily consumption of yogurt containing Bifidobacterium longum BB536: an exploratory randomized controlled trial

森永乳業は今後もビフィズス菌に関する研究を推進し、その特性と科学的エビデンスを分かりやすく発信することで、多くの人々の健康に貢献していくとしています。


【ご注意】
本記事は、特定の食品と生活習慣の改善に関する研究結果を情報提供としてご紹介するものです。記載されている内容は、病気の治療や予防を目的としたものではありません。健康状態や疾患についてご心配な場合は、必ず医療機関や専門家にご相談ください。個人の状態によって効果は異なります。

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