# 世界の中等症から重症アトピー性皮膚炎市場、疾患概要、疫学予測に関する調査レポートを発表

- 出典: clinic-note（https://clinic-note.net/）
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- カテゴリ: 内科・生活習慣
- 公開日: 2026-08-29
- 更新日: 2026-08-29

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## 中等度～重度アトピー性皮膚炎の概要

アトピー性皮膚炎は、慢性的に再発する炎症性の皮膚疾患です。特に中等度から重度の場合、強いそう痒（かゆみ）、紅斑（皮膚の赤み）、浮腫（むくみ）、苔癬化（皮膚が厚くゴワゴワになること）などが持続し、外用薬だけでは症状を十分にコントロールできない患者が多く存在します。

2025年の報告によると、アトピー性皮膚炎全体の全世界有病率（ある時点での疾患を持つ人の割合）は約2.6％、患者数は約2億405万人と推定されています。調査会社は、その中でも症状が持続し、全身治療を必要とする中等度～重度患者の治療需要が今後も大きいとみています。

### 発症メカニズムと要因

中等度～重度アトピー性皮膚炎の発症には、皮膚のバリア機能障害、免疫調節異常、遺伝的素因が複雑に関与しています。皮膚のバリア機能が低下すると、外部からの刺激物やアレルゲン（アレルギーを引き起こす物質）、微生物などが皮膚内部に侵入しやすくなり、これに対して過剰な免疫反応が生じます。特に「2型免疫反応」の亢進が重要な病態要素とされ、これが持続的な炎症と強いそう痒につながります。

遺伝的背景としては、皮膚の構造維持に関わる遺伝子の異常が関与すると考えられています。これに環境因子が加わることで症状が悪化することがあり、アレルゲン、刺激物、気候変化、微生物への曝露などが悪化因子となり得ます。

### 重症度と生活への影響

アトピー性皮膚炎の重症度は、一般的に軽度、中等度、重度に分類されます。これは、病変の範囲、炎症の強さ、そう痒、睡眠障害、日常生活への影響などを総合的に評価して判断されます。中等度～重度のアトピー性皮膚炎では、皮疹が広範囲に及び、炎症が長期間続き、強いそう痒や痛みを伴うことが少なくありません。そのため、単なる皮膚症状にとどまらず、睡眠、仕事、学業、精神面を含む生活の質（QOL）を大きく低下させる要因となります。

National Eczema Associationの調査では、中等度～重度アトピー性皮膚炎の成人の55％以上が十分な疾患コントロールを得られていないと回答しています。また、86％が毎日そう痒を経験し、63％では症状が1日12時間以上持続するとされています。さらに、約61％の患者が皮膚の痛みを訴えており、灼熱感や刺すような感覚として表現されることもあります。これらのデータは、中等度～重度のアトピー性皮膚炎が患者の日常生活に大きな負担を与えていることを示しています。

### 疫学的な状況

Pulmonology Advisorによると、アトピー性皮膚炎全体の全世界ポイント有病率は、小児・青年で約11.1％、成人で約6.3％とされています。小児期に発症することが多く、Amy S. Pallerらの報告では、小児アトピー性皮膚炎の多くは5歳未満で診断され、世界の小児有病率は約3～20％と幅があります。

Patient Care Onlineのデータでは、特定の患者集団において、中等度患者が57.1％、重度患者が32.5％を占めたとされています。また、青年層で重症例の割合が比較的高い傾向も示されており、重症例の割合は青年で36.9％、より低年齢の小児では28.2％でした。

米国では、成人約1,650万人がアトピー性皮膚炎に罹患し、そのうち約660万人が中等度～重度とされています。小児では約960万人が罹患し、その約3分の1が中等度～重度であると推定されています。欧州の英国、フランス、イタリアでは、同定された患者のうち中等度が78～84％、重度が16～22％を占めると報告されており、地域を問わず治療負担の大きい患者群が存在していることがうかがえます。

## 治療の現状と課題

アトピー性皮膚炎の治療は、炎症を抑えること、皮膚のバリア機能を回復・維持すること、症状が悪化する頻度を減らすことを基本とします。軽症から中等症では、保湿剤と外用抗炎症薬が中心となり、皮膚の乾燥やバリア機能障害を改善しながら炎症を抑えます。外用薬としては、ステロイド外用薬やカルシニューリン阻害薬が主要な選択肢です。

しかし、中等度～重度で外用治療だけでは効果が不十分な患者には、全身療法が必要となります。従来から使用されてきた全身性免疫抑制薬には、シクロスポリン、メトトレキサート、アザチオプリンなどがありますが、長期使用における安全性やモニタリングが課題となることがあります。

近年では、特定の免疫経路を標的とする治療薬が登場しています。代表的な生物学的製剤であるデュピルマブは、2型炎症に関与する特定のサイトカイン（免疫細胞が分泌するタンパク質で、細胞間の情報伝達を担う）シグナルを阻害することで、皮膚炎やそう痒の改善を目指します。また、JAK阻害薬（ヤヌスキナーゼという酵素の働きを阻害する薬剤）も重要な治療選択肢として、比較的迅速な炎症・そう痒改善が期待されています。

これらの新しい治療薬の登場により、中等度～重度アトピー性皮膚炎の治療目標は、「症状をある程度抑える」ことから、皮疹の大幅な改善、そう痒の低減、睡眠や生活の質の改善、長期的な疾患安定化へと変化しています。補助療法として光線療法も用いられることがあります。また、皮膚感染症の管理や誘因回避も、長期的な管理において重要な要素です。

中等度～重度アトピー性皮膚炎は、患者数が多く、長期にわたる治療が必要であるため、大きな慢性疾患市場を形成しています。特に、成人中等度～重度患者の55％以上が十分にコントロールされていないという事実は、新しい治療への潜在的な需要が大きいことを示唆しています。

2026年から2035年までの疫学・市場動向を考える上では、診断率の向上、疾患重症度のより正確な評価、成人まで持続する慢性患者の蓄積、そして全身療法の対象拡大などが治療患者数を押し上げる主要因となると考えられます。新しい治療によって疾患コントロールの目標が高まることで、従来「ある程度症状が残っていても管理可能」とされていた患者も、新たな治療の対象になる可能性があります。

このレポートは、中等度～重度アトピー性皮膚炎を「世界に約2億人規模の患者が存在するアトピー性皮膚炎の中で、持続する炎症、強いそう痒、疼痛、広範な皮疹により、特に大きな生活の質低下をもたらす患者群」と位置づけています。

## レポートに関する情報

本調査レポートの詳細やお問い合わせは、株式会社マーケットリサーチセンターのウェブサイトをご確認ください。

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株式会社マーケットリサーチセンターのウェブサイト: [https://www.marketresearch.co.jp](https://www.marketresearch.co.jp)

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アトピー性皮膚炎に関するご自身の症状や治療については、必ず医療機関や専門家にご相談ください。
