# バッテン病の治療薬開発パイプライン分析2026：最新の臨床試験状況と今後の治療選択肢

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- カテゴリ: 最新医療
- 公開日: 2026-08-29
- 更新日: 2026-08-29

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## バッテン病の現状と治療の課題

バッテン病は、細胞内の老廃物処理を担うリソソーム（細胞内の「リサイクル施設」とも呼ばれる細胞小器官）の機能異常によって発症します。CLN遺伝子の変異により、リソソームが不要な物質を分解・除去できなくなり、脳細胞内にリポ色素が有害に蓄積します。この蓄積が神経細胞の正常な機能を損ない、進行性の神経変性、視覚障害、けいれん発作、運動機能低下を引き起こすと考えられています。最終的には臓器機能障害や細胞死につながる疾患進行が生じます。

現在、バッテン病に対する根治療法は存在せず、症状管理と患者さんの生活の質向上を目的とした支持療法が中心です。けいれん発作、筋けいれん、行動障害などに対して薬物療法が行われるほか、身体機能や日常生活能力、コミュニケーション能力の維持を目的とした理学療法、作業療法、言語療法なども活用されています。また、疼痛管理や栄養サポートによる緩和ケアも重要な役割を担っています。一部のバッテン病では、セルリポナーゼ アルファのような承認済み酵素補充療法が利用されており、疾患進行の抑制が期待されています。さらに、疾患原因そのものに対処するため、遺伝子治療や幹細胞治療といった革新的な治療法についても研究が進められています。

## 治療薬開発パイプラインの分析

このレポートでは、現在臨床試験段階にあるバッテン病治療薬について包括的な分析を実施し、開発中の薬剤に関する詳細な情報が提供されています。分析対象には15種類以上のパイプライン薬剤と10社以上の関連企業が含まれており、各候補薬について、臨床試験で公表された有効性、安全性評価、患者さんに発生した副作用、バッテン病治療ガイドラインとの整合性などが評価されています。

各薬剤の薬剤分類、臨床試験段階、試験内容、投与経路、現在進行中の製品開発活動などが詳細に分析され、希少疾患領域における新規治療法開発の現状が明らかにされています。特に、EMR分析によると、バッテン病の臨床試験パイプラインでは第1相試験が全体の中で大きな割合を占めており、現在は安全性確認や初期有効性評価を目的とした研究が活発に進められていることが示唆されています。

## 主要な開発中の治療薬

本レポートでは、バッテン病治療薬の臨床試験に関与する主要企業として、Amicus TherapeuticsやNeurogene Inc.などが取り上げられています。これらの企業が開発する治療候補薬について、薬剤の特徴、臨床試験状況、開発段階などが分析され、バッテン病治療分野における競争環境や今後の市場展開が評価されています。

### Amicus Therapeuticsが開発する「AT-GTX-502」

AT-GTX-502は、CLN3型バッテン病を対象とした研究中の遺伝子治療薬です。AAV9ベクター（遺伝子を細胞に運ぶために使われるウイルスの一種）を利用し、機能を持つCLN3遺伝子のコピーを単回髄腔内投与（脊髄の周りの空間に薬剤を直接投与する方法）によって届けることで、疾患原因への直接的な介入を目指しています。第1相・第2相試験の初期結果では、安全性が確認され、疾患進行を緩やかにする可能性が示されています。12か月間の評価では、未治療患者さんと比較して身体機能障害スコアの変化が小さいことが報告されています。

### Neurogene Inc.が開発する「NGN-101」

NGN-101は、CLN5型バッテン病を対象とした遺伝子治療薬であり、AAV9ベクターを用いて機能的なCLN5遺伝子を送達する治療法です。眼内投与（眼の内部に薬剤を直接投与する方法）および脳室内投与（脳の内部にある脳室に薬剤を直接投与する方法）によって遺伝子を届け、第1相・第2相試験で安全性と有効性が評価されました。しかし、2024年11月に米国食品医薬品局から迅速承認制度に関する指定を取得できず、規制面での調整課題が指摘されたことから、Neurogene Inc.は今後の開発を停止しています。

## まとめ

バッテン病は、現在有効な根治療法がないまれな遺伝性神経疾患であり、新たな治療法の開発が強く求められています。今回のレポートは、遺伝子治療をはじめとする多様なアプローチによる治療薬開発の現状と課題を浮き彫りにしています。これらの研究開発が、将来的にバッテン病と向き合う患者さんやそのご家族にとって、新たな希望となることが期待されます。疾患に関する詳細な情報や治療の選択肢については、必ず医療機関や専門家にご相談ください。

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