# 健康診断の採血だけでは不十分？がんのリスクを見極めるための追加検査の重要性

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- カテゴリ: 予防・検診
- 公開日: 2026-08-22
- 更新日: 2026-08-22

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## 一般的な健康診断の採血だけでは見落とされがちなリスク

初夏から夏にかけて健康診断の結果を受け取る時期を迎える方も多いでしょう。「今年も基本項目はクリアしたし、採血もしたから一安心」と感じるかもしれませんが、一般的な会社の定期健康診断や基本の健診は、あくまで「働く上で健康上の問題がないか」を確認するものであり、がんの発見を主目的とした項目は限られている場合があります。

![採血の様子](/wp-content/uploads/2026/08/5f9e3efea0107c44a217c4fe6861272d.webp)

一般的な健康診断の血液検査に含まれるのは、主に貧血、肝機能、脂質、血糖値などです。これには胃や大腸といった消化器系のチェックは含まれていません。がんなどの病気を心配されている方や、ご家族に病歴がある方は、基本項目にオプション検査を追加し、ご自身の健康リスクを補完していくことが検討されます。

## 専門医が推奨する追加オプション検査

では、具体的にどのような検査を追加すれば良いのでしょうか。ここでは、特に推奨されるオプション検査について解説します。

### 1. 血液検査で手軽にわかる「ピロリ菌検査」

胃がんの主要な原因の一つとされるピロリ菌は、胃カメラを行わなくても、健診の採血にオプションとして追加することで、その有無を調べることが可能です。ピロリ菌は家族間での感染リスクもあるため、これまで一度も検査したことがない方は、検査を検討してみるのが良いでしょう。

**注意点**: 血液のピロリ菌抗体検査は、除菌後も陽性が続くことや、疑陽性・偽陰性となる可能性もあります。確定診断には他の検査が必要となる場合があり、保険診療で除菌治療を受けるには内視鏡検査による胃炎の確認が必須となります。詳しくは医療機関にご相談ください。

### 2. 費用を抑えて追加できる「腎機能・尿酸値（痛風）」

ご家族に腎臓病の既往がある方や、足の親指の付け根の痛みなど痛風の症状が気になる方は、尿酸値や腎機能の詳しい数値を検査しておくことが推奨されます。比較的リーズナブルな価格で追加できる、費用対効果の高いオプション検査です。

### 3. 沈黙の臓器を調べる「腹部超音波（エコー）検査」

腹部にゼリーを塗って機械を当てるだけの、痛みがない検査である腹部超音波（エコー）検査は、非常に有用な検査です。血液検査だけでは見つかりにくい肝臓、膵臓（すいぞう）、腎臓の腫瘍や、胆石などを発見できる可能性があります。特に膵臓がんの家族歴がある方や、飲酒習慣のある方は、この検査を受けて損はないでしょう。

## 肝臓の数値「ALT」の新たな基準

健康診断の結果で肝機能の項目（AST・ALT・γ-GTP）を見る際、特に注目したいのが「ALT」です。2023年、日本肝臓学会は「奈良宣言2023」として、健診でALTが30 U/Lを超えていたら、まずかかりつけ医を受診することを提唱しました。これは、基準値内と判定される数値であっても、脂肪肝から肝硬変・肝がんへ進行するリスクを見逃さないための新たな考え方です。

「お酒を飲まないから脂肪肝は関係ない」と考えている方や、糖分の多い飲料を摂取しすぎている方は注意が必要です。健診で「要精密検査」と判定された場合は、放置せずに消化器内科を受診することが大切です。

## 「腫瘍マーカー」の限界と内視鏡検査の推奨

人間ドックなどでよく見かける「腫瘍マーカー検査」は、がんがあると数値が高くなるイメージがあるかもしれません。しかし実際には、がんがなくても数値が上昇することがあれば、逆にがんがあっても正常値のまま（陰性）であることも珍しくありません。

腫瘍マーカーの結果に一喜一憂し、不安を感じるくらいであれば、胃カメラや大腸カメラで直接体内を観察する内視鏡検査の方が、より確実な情報が得られると考えられています。

費用面で見ても、腫瘍マーカーを複数受ける場合は数千円から数万円かかることがあります。人間ドックでの内視鏡検査は施設によって異なりますが、胃カメラで2万円前後、大腸カメラで2～3万円ほどが目安です。「陰性だから大丈夫」という過信を生みやすい腫瘍マーカーよりも、より直接的に状態を確認できる内視鏡検査の方が、結果として安心への近道となる可能性があります。検査の選択については、医師とよく相談し、ご自身の状態に合ったものを選ぶようにしましょう。

## 年に一度の健診を「本当の安心」に変えるために

年齢を重ねるごとに、体の中では少しずつ変化が起きています。最低限の基本項目だけで終わらせず、ご自身の年齢やご家族の病歴に合わせた「自分専用のオプション」を追加することが、未来の健康を守る鍵となります。詳しくは医療機関・専門家にご相談ください。

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**クリニック概要**

院名： 医療法人社団アイメッド 池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院

院長： 柏木 宏幸（かしわぎ ひろゆき）

所在地： 〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-21-1ラグーン池袋6F

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