# スポーツニュートリションの日本市場、2035年には77.2億米ドル規模へ拡大予測 - 高齢化と一般層への浸透が成長を牽引

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- カテゴリ: 内科・生活習慣
- 公開日: 2026-08-19
- 更新日: 2026-08-19

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## スポーツニュートリションの日本市場が大きく変化

株式会社マーケットリサーチセンターは、スポーツニュートリションの日本市場に関する調査資料「Japan Sports Nutrition Market 2026-2035」を発表しました。このレポートによると、日本のスポーツニュートリション市場は、2025年時点での32.6億米ドル規模から、2026年から2035年にかけて年平均成長率（CAGR）9.0%で拡大し、2035年には77.2億米ドルに達すると予測されています。

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## 市場拡大の背景と主要な牽引要因

市場を押し上げている主な要因として、マラソンや地域スポーツへの参加拡大、企業の健康増進施策、政府による健康維持キャンペーン、日常的な筋力維持への関心、そして高齢者向けのアクティブエイジング需要が挙げられます。従来は競技者やボディビルダー向けの製品というイメージが強かったスポーツニュートリションですが、現在ではオフィスワーカー、中高年層、女性、そして日常的に運動を行う一般消費者へと対象が大きく広がっています。

特に日本では高齢化が市場構造に大きな影響を与えています。メーカーは50歳以上の消費者を意識し、低乳糖で消化しやすいプロテイン、筋力維持を目的とした高タンパク飲料、日常的に摂取しやすい回復系製品などの開発を進めています。また、女性のジム利用増加に対応し、コラーゲン配合、低カロリー、鉄分などを意識した商品も増加しており、年齢や性別に応じた細分化が進む傾向にあります。

2025年2月には明治が「SAVAS MILK PROTEIN」の高タンパクRTD（Ready To Drink：すぐ飲める飲料）製品を拡充し、競技パフォーマンスだけでなく日常的な回復や筋肉維持を訴求しました。日本の成人の50%以上が週1回以上スポーツや運動を行っているという調査結果もあり、このような幅広い運動習慣がスポーツニュートリションを一般消費財へと近づけていると考えられます。

## 製品開発と消費頻度の変化

市場の変化に伴い、消費頻度も多様化しています。以前はトレーニング直後に飲む製品が主でしたが、現在では朝食の代替、間食、仕事後、日常的なタンパク質補給など、様々な利用場面で取り入れられるようになっています。市場拡大にとって重要なのは、一度の高額購入だけでなく、毎日または毎週の反復購入を生み出すことにあると言えるでしょう。

製品開発においては「機能を科学的に明確化する」方向性が強まっています。日本の機能性表示食品制度に対応しながら、医薬品ではない範囲で具体的な健康・機能価値を伝えるため、メーカーは成分設計を細かく見直しています。単なる「高タンパク」から、「回復」「持久力」「筋肉維持」「吸収性」「消化しやすさ」といった明確な用途別の訴求へと移行している状況です。

商品形態も多様化しており、プロテインパウダーだけでなく、飲むヨーグルト、ゼリー、1回分の小袋、RTD飲料など、外出先でも手軽に摂取できる製品が増加しています。日本ではコンビニエンスストアや自動販売機が重要な販売インフラであるため、小容量で持ち運びしやすいフォーマットとの相性が非常に良いとされています。

新しいタンパク源の利用も拡大しており、2025年9月にはLeaft FoodsがLacto Japanと提携し、葉由来のRubiscoタンパク質分離物の日本市場での商業化を進める動きが見られました。従来のホエイ、大豆、えんどう豆に加え、新しいタンパク源を利用する動きが広がっており、アミノ酸組成や機能性を差別化ポイントとする原料競争も活発化しています。

## 流通チャネルと競争環境

流通チャネル別では、スーパー・ハイパーマーケット、コンビニエンスストア、専門店、オンラインなどが挙げられます。日本ではコンビニエンスストアが極めて重要な販売チャネルである一方、オンライン市場はCAGR14.7%で最も高い成長が予測されています。

コンビニエンスストアが強い理由は、その店舗密度と営業時間、そして少量即時購入との相性にあります。消費者は通勤途中や運動後などにRTDプロテインやリカバリードリンクを手軽に購入できます。オンライン市場では、大容量プロテインやサプリメントのまとめ買いがしやすく、価格比較も容易なため、今後も高い成長が見込まれています。定期購入割引を導入することで、継続的な売上を確保するブランドも増えています。

競争環境は中程度に集中しているものの、新規参入や海外ブランドのローカライゼーションによって競争が激化しています。既存企業はブランド認知度と小売流通網を強みとする一方、海外企業は日本人向けの味、小型包装、消化しやすさなどを重視した製品を展開しています。

主要企業としては、Glanbia、大塚製薬、NUREX、Herbalifeなどが挙げられ、このほか明治ホールディングス、Abbott Laboratoriesなども市場に関与しています。

## 今後の展望：健康寿命と利便性への対応

今後の日本市場で特に重要なのは、スポーツニュートリションと「健康寿命」の融合です。高齢者にとって筋力低下は転倒や要介護化につながる可能性があるため、タンパク質摂取は競技能力向上だけでなく、日常生活機能の維持という意味を持つようになっています。このため、今後は「スポーツニュートリション」という名称でありながら、実際には「アクティブエイジングニュートリション」として成長する領域が大きくなる可能性が高いと考えられます。

また、日本市場では「便利さ」が非常に大きな競争軸となるでしょう。パウダーを計量してシェーカーで混ぜる製品だけでなく、コンビニエンスストアで購入してその場で飲めるRTD飲料、ゼリー、ヨーグルトなどが市場拡大を牽引しやすいと予測されます。

2035年に向けては「即時消費はコンビニエンスストア、まとめ買い・定期購入はオンライン」というチャネル分業がより明確になる可能性があります。日本のスポーツニュートリション市場は、「競技者がトレーニングのために摂取する特殊食品市場」から、「一般消費者が日常的に筋力・回復・健康維持のために利用する機能性栄養市場」へと変化していくと考えられます。今後の競争力を左右するのは、単なるタンパク質量だけでなく、科学的根拠、消化性、味、携帯性、ターゲット別設計、そして日本特有の流通環境にどれだけ適応できるかという点になるでしょう。

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