# 慈恵医大柏病院、搬送ロボット導入で年間330時間以上の業務削減と医療の質向上を実現

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- カテゴリ: 最新医療
- 公開日: 2026-08-04
- 更新日: 2026-08-04

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## 医療現場が抱える課題とロボット導入の背景

日本の医療現場は、高齢化による医療需要の増加と、それを支える医療従事者の確保という構造的な課題に直面しています。2024年4月からは医師の時間外労働上限規制も始まり、限られた人員と時間の中で、いかに専門職が本来担うべき業務に集中できる環境を構築するかが喫緊の課題となっています。

慈恵医大柏病院では、築40年となる施設の構造上、気送管システム（カプセル型の専用容器に書類や物品を入れ、配管内の空気圧を利用して目的の場所へ高速搬送する設備）が設置されていませんでした。このため、検体や薬剤、医療物品の搬送はすべて職員が広大な院内を歩いて行う必要がありました。この移動業務は1日あたり約1〜3時間にも及び、慢性的な人手不足に悩む現場をさらに圧迫し、看護師や看護補助者の身体的・精神的負担の大きな要因となっていました。

こうした課題の解決策として、DFA Roboticsの搬送ロボット「KEENON W3」の導入が決定されました。

![搬送ロボット「キャリー」に検体トレイを置くスタッフ](/wp-content/uploads/2026/08/898220b9b36b5d6ac5ec1c8f02dcb126.webp)

院内では、このロボットに「キャリー」という愛称が付けられました。この名前には、単に物を運ぶだけでなく、「よい結果でありますように」「治療効果がありますように」といった願いや感謝を運ぶ存在であってほしいという思いが込められています。

![「新しい職員を紹介します。中途採用された「キャリー」と申します。」と書かれた病院内の掲示物](/wp-content/uploads/2026/08/902c359e682a70116d6ca2d4bb08aa86.webp)

## 搬送ロボット「キャリー」の運用と効果

「キャリー」は、院内で以下の3つのルートで運用されています。

![病院のフロアマップ上で、自動搬送ロボットが外来化学療法室、薬剤部、中央検査室、内科などの各部署間を移動し、検体や薬剤を運搬する様子](/wp-content/uploads/2026/08/232bf6d71602ca14567f5e10c4cf3564.webp)

- **救急室・病棟から中央検査室へ検体を搬送**（7:30〜8:00）
- **内科外来から中央検査室へ採血スピッツ、PCR、抗原検体、尿を搬送**（8:00〜11:00、13:00〜14:00、15:00〜16:30）
- **薬剤部から外来化学療法室へ当日処方の抗がん剤、前投薬を搬送**（11:00～13:00、14:00〜15:00）

これらの運用により、内科外来看護師、化学療法室看護師、薬剤師、看護補助者の日々の業務にかかる時間と精神的負荷の軽減が実現しました。導入後に職員を対象に実施されたアンケートでは、以下のような結果が得られています。

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約9割が「歩き回る・運ぶといった移動負担が減った」と回答。

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約7割が「精神的な負担や身体的な疲労・ストレスが軽減された」と回答。

![搬送ロボット「キャリー」導入後の精神的・身体的負荷の変化に関するアンケート結果](/wp-content/uploads/2026/08/401d167ef397ba5d54153ab527b28c9b.webp)

さらに、約9割の職員が「本来の“専門業務”に使える時間や集中できる環境が増えた」と回答しました。具体的には、「患者のケア・サポート」や「看護師からの突発的な依頼への迅速な対応」に時間を使えるようになったとの声が挙がっています。

![搬送ロボット「キャリー」導入後の業務変化に関するアンケート調査結果](/wp-content/uploads/2026/08/7f83ed5fc3c970df8501660532f51b8b.webp)

「キャリー」の導入は、単なる搬送機器としての役割を超え、患者やその家族との会話のきっかけを生み出すなど、コミュニケーションの促進やホスピタリティの向上にも寄与していると報告されています。

![搬送ロボット「キャリー」導入に関するアンケート結果。患者との会話のきっかけやホスピタリティ向上に69%が貢献を感じ、他病院への推奨度は100%と高い評価を示している。](/wp-content/uploads/2026/08/cee0f6583c5f631b26dba3cf4674ba4d.webp)

業務工数削減の具体的な内訳としては、薬剤部と外来化学療法室間で1日あたり約45分30秒～107分30秒、内科外来と中央検査室間で1日あたり約20分40秒～64分30秒の削減が見込まれ、合計すると年間で330時間から860時間の業務削減効果が得られています。

## 導入施設の声と今後の展望

慈恵医大柏病院の看護部長は、「キャリー」の導入が業務効率化だけでなく、現場の雰囲気を和ませ、スタッフが笑顔で働けるようになったことを喜ばしい変化として挙げています。ロボットを「ツールではなく、チームの一員」として迎え入れ、生み出された時間で患者にとってより良い看護実践を実現することが、真の働き方改革であると語っています。

看護師長も、導入前の懸念を払拭し、実証実験を重ねることで安全への安心感が生まれたと述べています。薬剤部では、狭い廊下でも走行可能な細かいマッピング設定により、薬剤師が抗がん剤調製に専念できる環境が整備され、大幅な時間削減につながったとのことです。現場スタッフが主体的にロボットのメンテナンスに取り組む姿勢も定着しており、運用を柔軟に最適化していくことが成功の鍵であると感じています。

運用開始から1年が経過し、業務工数削減や精神的負担軽減が実証されたことで、院内では「キャリー」のさらなる活躍への期待が高まっています。今後は、現在のワンフロアでの運用に留まらず、複数階をまたぐ搬送や他部署での活用など、病院全体での業務最適化が推進される見込みです。

## 関連情報

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厚生労働省「全世代型社会保障構築を目指す改革の道筋（改革工程）」の検討状況について（地域医療構想、医師偏在対策、かかりつけ医機能）：[https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/zensedai_hosyo/dai19/02_siryou2.pdf](https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/zensedai_hosyo/dai19/02_siryou2.pdf)

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搬送ロボット「キャリー」の動画：[https://youtu.be/QRCyuSCMN4w](https://youtu.be/QRCyuSCNt4w)

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株式会社DFA Robotics：[https://dfarobotics.com/](https://dfarobotics.com/)

![金色の抽象的なロゴマークと「DFA Robotics」というテキストが特徴的な企業ロゴ](/wp-content/uploads/2026/08/84b2ffeda7de3008823d4ea83c7279fd.webp)

DFA Roboticsは、「次世代の社会インフラの創造」をビジョンに掲げ、配膳・清掃・搬送など多様なサービスロボットを社会実装することで、飲食、ホテル、小売、工場、医療、介護など、さまざまな業界が直面する人手不足や生産性向上の課題解決に貢献しています。国内3,500台を超える導入実績を持ち、豊富な製品ラインナップと全国140箇所以上の保守拠点で、最適なソリューションとアフターサポートを提供しています。

本記事で紹介した事例のように、最新のロボット技術は医療現場の働き方を大きく変え、医療従事者が患者と向き合う時間を増やし、より質の高い医療提供に貢献する可能性を秘めています。詳しくは医療機関・専門家にご相談ください。
