# 血中アルブミン酸化還元バランスが高齢者のたんぱく質栄養状態とフレイル・プレフレイルの新たな指標となる可能性

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- カテゴリ: 予防・検診
- 公開日: 2026-07-30
- 更新日: 2026-07-30

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## 研究の背景

フレイルとは、加齢に伴い心身の活力が低下し、転倒や入院、要介護、死亡などのリスクが高まる状態を指します。健康寿命の延伸には、フレイルの予兆を早期に発見し、栄養管理や運動管理といった介入につなげることが重要とされています。

これまで、血液中のアルブミン濃度がたんぱく質栄養状態の指標として用いられてきましたが、初期の身体機能低下やたんぱく質不足を十分に反映しにくいという課題がありました。近年、血中アルブミン酸化還元バランス（総アルブミンに占める還元型アルブミンの割合）が、アルブミン濃度よりも早期にたんぱく質栄養状態を捉え、歩行速度や握力といった身体機能も反映する可能性が報告されていました。そこで、本研究では、消化器内科に通院する高齢患者を対象に、血中アルブミン酸化還元バランスとたんぱく質摂取量、そしてプレフレイル・フレイルとの関連性を明らかにすることを目的としました。

## 研究方法

本研究は、消化器内科に通院する65歳以上90歳未満の高齢外来患者377名を対象とした横断研究です。対象者に対し、食事調査、血液検査、フレイル・プレフレイル評価を実施し、これらのデータを統計解析しました。フレイルの状態は、改定日本版CHS（改定J-CHS）基準に基づいて、健常、プレフレイル、フレイルの3群に分類されました。

食事摂取量は簡易型自記式食事歴法質問票（BDHQ）を用いて評価し、血中たんぱく質栄養指標として血中アルブミン酸化還元バランス、アルブミン濃度、総たんぱく質濃度、トランスサイレチン濃度、分岐鎖アミノ酸濃度を測定しました。

## 主な研究結果

### 1. 高齢外来患者におけるプレフレイル・フレイルの割合

フレイル分類が可能であった375名のうち、32.8％が健常、52.5％がプレフレイル、14.7％がフレイルに該当しました。

![高齢外来患者におけるプレフレイル・フレイルの割合](/wp-content/uploads/2026/07/fd695852f57deaac960ff151d59a20ef.webp)

### 2. たんぱく質摂取量とフレイル重症度、および血中栄養指標の関連

たんぱく質摂取量が多い人ほど、フレイルの重症度が低いことが示されました。一方、炭水化物と脂質の摂取量はフレイルの重症度と有意な関連を示しませんでした。

![栄養摂取量とフレイルの重症度の関係性](/wp-content/uploads/2026/07/7613b218b9948eb265c370061382d7ea.webp)

血中栄養指標のうち、血中アルブミン酸化還元バランスのみが、たんぱく質摂取量と有意に関連しました。

![たんぱく質摂取量と血中栄養指標の関係性](/wp-content/uploads/2026/07/ecf000e9b7bb35c2f3e21af44f0913a1.webp)

さらに、血中アルブミン酸化還元バランスは、プレフレイルだけでなく、フレイルとも有意に関連する血中指標の一つでした。

![血中栄養指標とプレフレイル・フレイルの関係性](/wp-content/uploads/2026/07/8336fefa8c5c23aaa847c44f205a45d3.webp)

媒介分析により、たんぱく質摂取量とプレフレイル・フレイルとの関連の一部は、血中アルブミン酸化還元バランスを介して説明できる可能性が示されました。

![たんぱく質の摂取と血中栄養指標、およびプレフレイル・フレイルの関係性](/wp-content/uploads/2026/07/18b1752199d0255ae6a9b5ff2fd14618.webp)

これらの結果から、血中アルブミン酸化還元バランスは、たんぱく質の栄養状態の指標としてだけでなく、プレフレイルを含むフレイル状態の把握に役立つ可能性が示唆されました。ただし、本研究は特定の時点での関連性を評価する横断研究であり、因果関係については今後のさらなる検証が必要です。

![高齢外来患者の血中アルブミン酸化還元バランスとたんぱく質摂取量およびプレフレイル・フレイルとの関係（イメージ図）](/wp-content/uploads/2026/07/5737c1106536dfaadc8f2b29b7dde87d.webp)

## 今後の展開

栄養不足や運動不足は、加齢に伴う身体機能や筋肉量の低下につながり、転倒や介護が必要になるリスクを高めることが懸念されます。血中アルブミン酸化還元バランスは、これらのリスクを早期に捉える新しい指標として、栄養と運動の両面からの健康管理に役立つ可能性があります。今後は、この指標を活用した健康状態の評価や栄養・運動指導への活用に向けた検討が進められるでしょう。ご自身の健康状態や栄養に関するご相談は、医療機関や専門家にご相談ください。

## 用語解説

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**血中アルブミン酸化還元バランス**：血液中のアルブミンは「酸化型」と「還元型」に分けられ、総アルブミンに占める還元型アルブミンの割合を指します。たんぱく質栄養状態が悪化すると、還元型の割合が減少（相対的に酸化型の割合が増加）することが報告されています。

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**フレイル**：加齢に伴い心身の活力が低下し、転倒、入院、要介護、死亡などのリスクが高まった状態です。改定J-CHS基準では、体重減少、筋力低下、歩行速度低下、疲労感、身体活動低下の5項目のうち3項目以上に該当する場合にフレイルと判定されます。

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**プレフレイル**：フレイルには至らないものの、その前段階にある状態です。改定J-CHS基準では、体重減少、筋力低下、歩行速度低下、疲労感、身体活動低下の5項目のうち1～2項目に該当する場合にプレフレイルと判定されます。

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**媒介分析**：統計解析手法の一つで、「入口（原因）」と「出口（結果）」の間に「中継地点（媒介役）」があるとき、出口に至る影響のうち、どのくらいがその仲介役を経由しているのかを調べるものです。

## 原著論文

本研究は、ヨーロッパ臨床栄養・代謝学会が発行するオンラインジャーナル『Clinical Nutrition ESPEN』誌に2026年7月3日付で公開されました。

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タイトル：Association of serum albumin redox state with dietary protein intake and frailty in older adults: A cross-sectional study

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著者：Takuya Shibasaki他

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DOI: [https://doi.org/10.1016/j.clonesp.2026.103436](https://doi.org/10.1016/j.clonesp.2026.103436)
